自らの炎の中へ
先日、アメリカのネバダ州のブラックロック砂漠で約1週間に渡って開催された、世界最大級のフェス「バーニングマン」。同フェスは、電気、ガス、テレビ放送、携帯電話の電波など一切ない架空都市「バーニングマン」でほぼ自給自足に近い生活を送りながら、参加者によって用意されたアート作品や音楽やダンスイベントを楽しむという、体験型フェス。
ちなみに、フェスのシンボルである巨大人形「ザ・マン」をイベントの終盤に燃やすのが毎年の恒例行事で、同フェスの名前の由来にもなっている。
しかし、今回そんな終盤のメインイベントで事故が起きてしまった。
2日夜に行われた巨大人形「ザ・マン」を燃やすイベントで、男性が自ら炎の中に飛び込むという事故が発生。現場には2重にわたって警備網がしかれていたというが、男性はそこを突破し、燃え盛る炎をめがけて走っていったという。
駆け付けた消防隊によって男性は救助されたが、その後、搬送先の病院で死亡が確認された。
保安官事務所によると、男性は酒に酔っていたわけではなかったという。今後、薬物使用などの可能性もふくめ、さらに捜査が続けられる予定。
この事故をうけて、主催者は3日の正午まで火を燃やすイベントを中止したものの、3日の夜には「神殿」を燃やすイベントを予定通りに実施することを発表した。
同フェスにはのべ70,000人が参加していたとみられ、事故当時、現場には大勢の観客がいたことがわかっている。また「バーニングマン」は海外セレブにも人気のフェスで、今年も多くのセレブの姿が会場で目撃されていた。