「眠らない街をキャプチャー…」
セレブの愛用率の高いアロマキャンドル・フレグランスのブランド「ディプティック(diptyque)」から発売される地域限定のキャンドルが、まさかの混乱を招いている。

そのキャンドルとは、ニューヨーク限定で発売される「ニューヨークの香り」。公式SNSでそのキャンドルが紹介されるやいなや、ニューヨーカーたちからの酷評コメントが殺到。
diptyque Paris on Twitter
twitter.com「それって尿とホームレスとピザが混ざった香り?」
「これやばい…。野良猫とこぼれた中華料理も忘れずに!」
「おしっこに火をつけたらどんな臭いがするのか気になってたよ」
「8月のゴミの日の香りじゃないことを祈る」
「バスのマフラーから出る煙、ホットドック、尿。なし」
「キャンドルって部屋をいい香りにするものだと思ってた」
ニューヨークに暮らす人だからこそわかる、毎日の生活臭や都市ならではの異臭のようなリアルな「ニューヨークの香り」を連想するとして、数百件ものコメントが寄せられた。
なかには、写真つきで「今朝会社に向かう途中で見つけた、排水溝の水たまりに浮いてた生肉が入った靴の香りですか?」と表現する人も。

ブランドが香りを説明
これらの意外な反応に対して、ディプティックが「ニューヨークのキャンドルについて、ディプティックはシーダーウッド、お香、タバコをイメージしており、煙に包まれたスピークイージーの時代からインスパイアされた香りです」と、この意味を説明。
diptyque Paris on Twitter
twitter.com 「スピークイージー」とは、20世紀前半のアメリカで禁酒法が施行されていた時代のことで、レトロなバーを指す言葉でもある。
そんな時代のニューヨークにインスパイアされた香りだと表現した。
ブランドの説明後は酷評コメントがなくなり、地域限定発売の商品だけに海外でも取り扱ってほしいとの要望がきたほど人気を取り戻したという。
高級感漂う香りが支持されるディプティックのキャンドルやフレグランスだけに、さすがに生活感が感じられるリアルなニューヨークの香りが表現されるというわけではなかった。