今年を代表する1人に
米Time誌が毎年発表する「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に人気シンガーのテイラー・スウィフトが選出。
今年は「沈黙を破った人」として、テイラーをはじめ、社会運動を行う活動家や政治家、ハリウッドの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ被害を告発した女優のアシュリー・ジャドなど、性的暴行やセクハラを証言した女性たちが選ばれた。
2013年に行ったコンサートのバックステージで、元ラジオパーソナリティのデヴィッド・ミューラーからお尻を触られたとして訴えを起こしたテイラーは、今年8月に行われた裁判で自ら証言台に立ち、勝利を手にした。
そんなテイラーが「今年の人」に選ばれたことをうけ、同誌のインタヴューで自身が被害にあったセクハラ事件について口を開いた。
「怒りを覚えたわ。あの裁判では法廷での礼儀なんか忘れて、ただ起こったことについて聞かれた通り答えることにしたの。私を襲った時点であの男には私に対する敬意なんてなかったし、彼の弁護士だって私の母に対して手加減しなかった。だったらどうして私が礼儀正しくする必要があるの?(言葉使いに気をつけることをやめたせいで)コロラドの連邦裁判所でケツ(Ass)って言葉が最も使われた裁判だったと聞いたわ」
裁判についてこう振り返ったテイラーは、続けて同じようにセクハラやレイプなどの性的暴行に苦しんだ被害者への思いを語った。
「もしかしたら告発することで批判されるかもしれないし、その時取った行動について非難を浴びることがあるかもしれない。面倒なことを避けようとする世の中のせいで、自分のことを『大げさすぎる』と感じてしまうかもしれない。私から言えるのは、自分を責めないでということと、周りからの批判を受け入れてはダメということよ。セクハラや性的暴行を告発するのに15分かかろうと、15日かかろうと、15年かかろうと、あなたが批判されるべきではない」
ちなみに、裁判で勝ち取った賠償金1ドル、日本円にして約110円を「まだ支払ってもらっていない」と話していたテイラー。このインタヴューを受けた時点では支払われていなかったそうだが、米People誌によると先週ようやくその110円がテイラー側に支払われたという。