さらに、レスリーは、自身の長男にこの方法でサンタの正体を伝えたときのエピソードを明かした。
私の長男はターゲットとして近所に住む“魔女おばさん”と呼ばれる女性を選びました。
この魔女おばさんの家は塀で囲まれていて、もし誰かがボールやフリスビーを誤って敷地内に投げ込んでしまったりしても絶対に取りに行かせてくれず、もっと静かに遊ぶよう怒鳴ったりすることから彼女は地域の子供たちに恐れられてる存在でした。
通学途中、この魔女おばさんが毎朝家の外まで裸足で新聞を取りに来ていることに気がついた長男は、「彼女にはきっとスリッパが必要なはず」と考えました。その週末、彼はまるでスパイのように茂みの陰からコッソリと彼女の足のサイズを確かめ、おそらくMサイズだろうということをつき止めました。
それから私たちはショッピングセンターに出かけ、暖かそうなスリッパを1足購入しました。息子は自分でラッピングもし、「メリー・クリスマス! サンタより」というタグを付けました。そして、クリスマス前のある夕食後、息子は魔女おばさんの家の前にプレゼントが入った小包をコッソリと置きに行ったのです。
翌朝、いつもと同じように新聞を取りに玄関から出てきた魔女おばさんが、その小包を抱えて家の中へと入っていく姿を、私たちは車の中から気づかれないように見守りました。息子は大興奮で、次は一体何が起こるのか待ちきれない様子でした。
そしてその次の朝、新聞を取りに家から出てきた魔女おばさんの足元を見ると…彼女はプレゼントされたスリッパを履いていたのです! 息子はとんでもなく大喜びでした。そんな彼に、私は、このことは「誰にも教えてはダメ」だと言い聞かせました。そうでなくては、「本物のサンタとは言えない」と。
それから数年間、息子はいろんな人をターゲットにサンタ・ミッションを続け、ユニークなプレゼントを贈りました。数年後、今度は次男の番がやってくると、長男は私に協力し、弟のサンタ昇格を手伝ってくれました。
レスリー曰く、彼女の息子たちは2人とも、それまでサンタの存在について「騙されていた」、「ウソをつかれていた」とネガティブに感じることなく、自分自身がサンタであるという秘密を抱えることにワクワクしていたそう。
子供に「サンタは本当に居るの?」と聞かれて困っているという人や、将来、真実を伝えなくてはいけない時がきたらどうしようかと不安に思っている人は、レスリー家の心温まる、家族みんなで楽しめる『サンタ・ミッション』をマネしてみては?