ブレイクをキッカケにストーキング被害を受ける
映画『スーサイド・スクワッド』(以下『スースク』)で悪党軍団のヒロイン、ハーレイ・クイーンを熱演し話題となったオーストラリア人女優のマーゴット・ロビー。
現在、最新主演作である、1990年代に活躍したアメリカ人フィギュアスケート選手の伝記映画『アイ、トーニャ』のプロモーションに大忙しの彼女が、ブレイク前は想像もしなかった体験を明かした。
詳しい内容については言及しなかったが、マーゴットは『スースク』の公開後、さまざまなストーキング被害に遭ったことを告白。そのなかには、殺害予告を送ってきた悪質な人物もいたという。
身の危険を感じるようになったマーゴットは、セキュリティ・チームを雇うことに。「殺害予告が送られてきたら、とりあえずプロを雇って一体どんな人物がそれを送ってきたのかっていう身辺調査をしてもらうのが賢明でしょ。相手に暴行などの犯罪歴があるのかどうか確かめないと、何かのイベントに参加したりするときに実際に護衛スタッフが必要になるかどうかを見極められないから」と語る彼女には、それに付随して、頭を悩ませいることが。
それは、身を守るためにかかるセキュリティ費用が馬鹿にならないこと。
「有名税」が高すぎる
「身辺調査って1回あたり2000ドル(約22.5万円)くらいかかるの。この業界に足を踏み入れようと思っている人は、事前にそういうことも頭に入れておいたほうがいいわよ」と、愚痴をこぼしたマーゴットは、この件が、じつは自身が出演する作品選びにまで影響していると話している。
「今のライフスタイルを維持するために、いつも経済的に成り立つような(ギャラの良い)仕事を選ばなくちゃいけないの。過去に出演した作品によって生活が一変してしまったら、その後はもう、インディ系の映画ばかりやっているわけにはいかないのよ。安心を買わなくちゃいけないんだもの」と憂鬱を滲ませたマーゴットは、「もっと早く誰かこういう事実について教えてくれたら良かったのに。そうしたら、今、自分が置かれている立場に不満を持つことだってなかったはずなのに…」と少し悔しそうに続けた。
『スースク』での大ブレイクにより、文字通り、思わぬ代償を支払うことになってしまったマーゴットだけれど、『アイ、トーニャ』は自らが惚れ込み、2016年末に結婚した映画ディレクターのトム・アッカリーとともに、「ハネムーン代わりに制作した」と話している自身作。
幅広い役柄を見事に演じ分け、“カメレオン女優”との呼び声も高い彼女の人気は、今後、衰えるどころかどんどんアップしていきそう。「有名税」としての高額なセキュリティ費からは、残念ながら、しばらくは逃れられそうにない。