その実験とは、積み木を組み立てたり、同じテーマの絵を書いたりと、何組かの少年と少女が簡単な課題に取り組む。
その後、わざと女の子には少なく男の子の方には多くご褒美をあげる。すると、女の子たちは「なんで?」という不満な面持ちでご褒美を見つめる。逆に男の子たちは、少し後ろめたい表情をしていた。
子供たちから不満の声が
このご褒美の違いに対して女の子たちは、「同じことをしたのに」「私だって大きいアメをもらえるはず」「なんで彼のご褒美は大きいの?」と不満の声が。
それだけでなく、大きいご褒美をもらった男の子たちも「これはフェアじゃないよね」と納得していない様子だった。
男女の格差は子供たちでも分かる
この動画が伝えたかったのは、今ハリウッドでも大きな話題になっている男女間の賃金格差。この実験を行った「3:24」という団体は、現在、女性は男性の賃金の80%しかもらっていないことを訴えている。「3:24」というのは時間を表しており、賃金が80%しかもらえないなら、勤務時間も9-5時の一般的な労働時間の場合の80%である「3:24」に帰宅してもいいのでは、ということを示している。
この動画の子供たちは、同じことをしたのに女の子だけがご褒美が少ないことを「平等じゃない」と分かっており、不満の声をあげている。この動画は、子供たちも分かることなのに、なぜ大人が行動を起こせないのか? という疑問を問いかけている。