2012年のロンドン・オリンピックで金メダルを獲得した女子体操選手のマッケイラ・マロニーに対し、有名セレブたちが続々「カンパ」を申し出ている。

証言により罰金を課せられる恐れ

 現在アメリカで大きな話題となっている、アメリカ体操連盟の元医師ラリー・ナサールによる女子体操選手たちへの性的暴行をめぐる裁判。

 1月16日に開始した審理では、被害を受けた数々の女性たちが証言台に立ち、ナサール元医師から受けたセクハラについて語っているが、被害者の1人である金メダリストのマッケイラ・マロニーは、被害について語ると罰金を課せられる恐れがあるとの報道が。

画像: 証言により罰金を課せられる恐れ

 マッケイラは、ナサール元医師による性的暴行について、2016年に米体操連盟から125万ドル(約138億円)を受け取って示談。この時の契約には、以後、ナサール元医師の性的虐待について話さないという秘密保持に関する事項も含まれていたことから、もしも彼女が今回の裁判で証言をした場合には10万ドル(約1,100万円)の罰金を支払わなくてはならない可能性があると伝えられた。

  

セレブたちが罰金の肩代わりを申し出る

 これを受け、モデルのクリッシー・テイゲンがツイッターを通じ「140人以上もの被害者たちに、あの連続セクハラ魔に関して口を閉ざしておくように命じるなんて。米体操連盟の組織的体質こそが問われるべきだわ。マッケイラ、もし良かったら私が喜んで罰金を払うわよ」と、マッケイラに罰金を肩代わりするから、証言台に立って欲しいと呼びかけた。

画像: セレブたちが罰金の肩代わりを申し出る

 するとこの呼びかけに、ほかのセレブたちも賛同。

 ディズニーアニメ『アナと雪の女王』でアナの声を担当したクリスティン・ベルや名作映画『ロッキー・ホラー・ショー』の大御所女優スーザン・サランドンも「じゃあ私が3分の1支払うわ! 」、「私は4分の1持つわよ」と名乗り出ている。

画像: 左から:クリスティン・ベル、スーザン・サランドン。

左から:クリスティン・ベル、スーザン・サランドン。

  

米体操連盟が声明を発表

 セレブたちの「カンパ」が世間の注目を集めたことで、米体操連盟は「マッケイラが証言により罰金を課せられることはない」と公式声明を発表。「彼女やそのほかの被害者たちには被害について自由に告発する権利がある」と、今後も、連盟に所属するアスリートたちの安全や健康の保証に努めていくことを明らかにした。

画像: ロンドン五輪の表彰台で見せた「不満顔」が話題となったマッケイラ。ホワイトハウスでのオバマ元大統領との面会時には、2人でこの「不満顔」を再現したことも。

ロンドン五輪の表彰台で見せた「不満顔」が話題となったマッケイラ。ホワイトハウスでのオバマ元大統領との面会時には、2人でこの「不満顔」を再現したことも。

 オリンピック以外にも数々の大会でメダルを獲得し、その美貌を活かしてテレビドラマなどにも出演しているマッケイラ。若い女性や子供たちからの人気も高く、影響力を持つ選手だけに、彼女が証言台に立ち、被害を告発することには大きな意味がある。それだけに、セレブたちを含め、世間の人々はマッケイラが真実を語ることを望んでいる。

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