世界的大ヒットを記録しながらも、数々の映画賞からスルーされてしまった映画『ワンダーウーマン』。これについて、主演女優のガル・ガドットが放ったコメントがポジティブかつ力強い! 

映画賞レースに“無視”される

 これまでスーパーヒーローものの映画といえば、男性が主役の作品が主流だったなか、強く美しい女性のヒーローを描き、幼い子供たちから大人まで、たくさんの人々に感動と希望を与えた『ワンダーウーマン』。

2017年夏の公開以来、全世界での興行収入が890億円を超える大ヒットとなった同作だが、先日発表された、映画界の最高峰と言われるアカデミー賞のノミネートには落選…。

画像: ©WonderWomanFilm

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 同作が映画アワードに“無視”されるのは、アカデミー賞が初めてではなく、1月初旬に行われたゴールデン・グローブ賞でもノミネートは無し。さらに、現地時間の1月21日に行われた全米映画俳優組合賞(SAGアワード)では、映画部門での最も優秀なスタントマンに贈られる「スタント・アンサンブル賞」を受賞するにとどまり、主要映画アワードでは軒並みスルーされる形となった。

  

主演女優が意外なコメント

 もともと芸術性の高い作品が評価されることが多いアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞では、ヒーロー映画が賞レースに食い込むことは非常に稀であり、『ワンダーウーマン』もその例外ではない。しかし、社会に大きな影響を与えた作品だけに、同作が賞レースから締め出されたことにガッカリする人も多数…。

 このことについてインタビューでたずねられた主演女優のガル・ガドットが、「映画とは何か?」を考えさせられる返答をし、素晴らしいと世間で絶賛されている。

画像: 主演女優が意外なコメント

 自身が新広告塔に就任したコスメブランドのイベントに出席したガルは、米Entertainment Tonightからの質問に対し、『ワンダーウーマン』がノミネートされなかったことに対して多くの人々が落胆の声を漏らしているという事実には心を動かされたとしながら、こんな風にコメント。

 「でも、私たちはアワードを獲るために映画を作ったわけでは無いんです」

 まるで、映画制作に携わる人間なら誰しもが憧れるであろう権威あるアワードを、やんわりと突っ撥ねるかのようなこの発言に加え、さらに、ガルはこう続けた。

 「“全てを手に入れる”なんてことは誰にも出来ないんだと思います。私たちはこの映画を作ったことで、たくさんの人々に素晴らしいメッセージを伝えることができました。これからも謙虚さと感謝の気持ちを忘れてはいけないと思うのです」

 インタビューの最後には、すでに続編の制作が進んでいることに触れ、「まあ、でも続編もあるので、もしかしたら次回作はノミネートされるっていうこともあるかもしれませんね!」とお茶目に笑って見せたガル。

 大切なのは、映画賞レースに勝つことなどではなく、人々の心に届くかどうかということだという、彼女の正直で誠実な姿勢には「本当に素晴らしい」、「もっと彼女のファンになった!」と好感を抱く人が続出している。

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