多くのレイプ事件で問題となる性行為への合意の有無を解消するために開発された「アプリ」に賛否両論の声が上がっている。気になるその使い方とは?

性行為に「合意するか・しないか」を確認

 みなさんは「デートレイプ」という言葉ご存じだろうか?レイプと聞くとあかの他人から無理矢理性交渉をさせられることを想像しがちだが、実は世界中で起こっているレイプ事件の加害者の大半は知人もしくは友人。そして、この知人・友人との合意のない性交渉のことを「デートレイプ」と呼ぶ。

 多くのレイプ事件、とくに「デートレイプ」で争点となるのが性行為をする際に相手の合意があったのかどうかということ。

 口約束では証拠として残らないため、被害者にとって不利な状況になることも少なくない。これは冤罪事件の場合でにも言えることで、仮に合意のもとでの性交渉であったとしても相手が「合意していない」と言えば、それを証明する手立てはほぼないといってもいい。

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 そんな性行為の「合意」を形として残すために開発されたのが、オランダの会社が開発した「Legal Fling」というアプリ。近日中のリリースを目指し、すでに公式サイトも開設されている同アプリを使うと、最先端の技術を使って法的拘束力を持つ「契約書」を相手と結ぶことが可能になるという。

画像2: 性行為に「合意するか・しないか」を確認

 たとえば、ヌード写真を撮ることに合意するかわりに「絶対にシェアしてはならない」という約束をこのアプリで交わすとする。仮にこの契約を相手が破った場合、法的に罰金を課すことができるという仕組みだ。

 使い方としては、性交渉をする前にあらかじめアプリに登録しておいた相手に合意を求める「リクエスト」を送信。

画像3: 性行為に「合意するか・しないか」を確認

 相手からのリクエストに同意する場合はハート、同意しない場合は×印を押すことで相手に自分の意志を伝えることができる。

 しかし、安易にアプリで「性交渉の合意」を取り交わすのは「危険」という声も多く、このアプリによってレイプやデートレイプが減る可能性は低いというのが大方の見解。開発者は「まだ開発が始まったばかりのものなので、専門家の話も聞いて正しく進めていきたい」としているが、このアプリがレイプ事件の根本的な防止策となるかは疑問だ。

 ちなみに、昨今のMeTooムーブメントがきっかけで開発が決定したという同アプリ。リリース前から賛否両論が噴出しているが、一体この先どうなる?

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