キムのパパラッチ写真を真似た投稿が大量発生
インスタグラムのフォロワー数が1億400万人を突破しているキム・カーダシアン。数カ月前から、夫でラッパーのカニエ・ウェストがプロデュースを手がけているファッションブランドYeezy(イージー)の第6季目となる最新コレクション「シーズン6」の一般発売前のアイテムを先取りして着用する姿がパパラッチのカメラに頻繁に収められてきたが、ここへ来て、彼女の服装から髪型まで全身のルックをマネする女性たちが急増している。
まずはキムのパパラッチ写真を見てみよう。
そしてコチラがキムをマネする女性たちの投稿。
これらの女性たちの多くは、インスタグラムやツイッターなどで多くのフォロワー数を抱える、いわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる人たち。
有名セレブたちも「キム化」
その中には、元祖リアリティスターで現在はDJとして活動しているパリス・ヒルトンや、日本でもサマンサ・タバサのCMなどでお馴染みのモデル、サラ・シュナイダー、ザック・エフロンの元恋人でデザイナー兼スタイリストのサミ・ミロ、キムの妹のカイリー・ジェンナーの親友で、プラスサイズ・モデルとして活躍しているジョーダン・ウッズなどの姿も。
じつはこれ、カニエが仕組んだ新作コレクションのキャンペーン。
従来のようにファッションショーを行ったり広告写真を撮影する代わりに、いつも自分たちを追いかけてくるパパラッチに撮らせた写真を活用。さらに、その写真を元に若い世代に影響力を持つSNSインフルエンサーたちをキムのクローン化させて話題を呼ぶという何ともユニークなカニエのマーケティング戦略には、「天才か!?」、「今の時代の流れを反映した、素晴らしいアピール法だと思う」、「これならランウェイもファッションウィークも必要ないね」などと彼の手腕を絶賛する声が上がっている。
このキャンペーンは違法?
妻キムを愛しすぎていることで有名なカニエらしい画期的なアイディアだが、一部では、このキャンペーンは違法だという報道も。
現在のアメリカの法律では、インスタグラムなどのSNS上で商品を宣伝する場合には、その投稿が広告であるということを申告しなければならないというルールが。そのためセレブやインフルエンサーたちが商品をアピールしている投稿では、通常の投稿と差別化するために「#ad(広告)」というハッシュタグが使用されている。
しかし、Yeezy Season6のキャンペーンとして公開されたインフルエンサーたちの投稿には広告だという記載がどこにもなく…。
発想としては素晴らしい、カニエのマーケティング法。この先、複雑な問題が発生しないことを祈る。(フロントロウ編集部)