母親を亡くしたある男性が、母親が亡くなる直前に残した心電図とメモをタトゥーに刻んだ。(フロントロウ編集部)

この世を去った母の記憶を体に刻む

 ワシントンに住む21歳のトーマスの母親デボラは、数ヵ月前に心不全にかかったことにより、血の流れが悪くなり、文字を書くことができなくなってしまった。しかし、デボラは決して諦めず、もう一度文字を書けるようになるために、リハビリを懸命に続けたといい、それは相当な努力だったという。

画像1: ©twitter/thomas_resch

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 そんななか、デボラが再び心不全にかかり、心の準備をする間もなく急死してしまった。しかも、デボラが亡くなった日は、トーマスが独り立ちするために家を出て行く日だったという。そのためデボラは、上手く文字が書けない状態にもかかわらず、トーマスのために時間をかけて「とっても寂しくなるわ。愛してる。母より」とメモを書き残していた。

 さらに、デボラは亡くなった時に、運動時の心拍数を図るウェアラブルウォッチのFitBitを着けていたため、亡くなる直前の心電図も記録されていた。愛する母の最後の心臓の動きが図として残されたいたのだ。そこでトーマスは、この心電図とデボラが残した最後のメモをタトゥーとして残すことを決意。

画像: FitBitに残っていた心電図。©twitter/thomas_resch

FitBitに残っていた心電図。©twitter/thomas_resch

 トーマスが体に刻んだ、母からの最後のメモと心電図を描いたタトゥーはコチラ。

画像2: ©twitter/thomas_resch

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 デボラが書いたメモが、そのままの書体でタトゥーに刻まれている。その震えたような線で書かれた書体からは、デボラがいかに苦労してこのメモを書いたかが伝わってくる。

 「本当に完璧だよ。ママ、心から愛してる」とトーマスは写真と共に自身のツイッターにタトゥーを公開した。トーマスは、母の最後の生きた証を永遠に自分の体に刻むことができた。(フロントロウ編集部)

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