セクハラ疑惑にコメント
平昌冬季五輪のスノーボード・ハーフパイプ男子で圧巻の演技をみせ、日本人選手の平野歩夢らを抑え3個目の金メダルを獲得したアメリカのショーン・ホワイト選手。
自身がギタリストを担当しているバンド、バッド・シングス(Bad Things)に以前所属していた女性ドラマ―から、みだらなメッセージや画像を送られた、わいせつ動画を見るようされた、髪を切るよう指示された、露出度の高い衣装を着るよう促されたなどとして、2016年に訴訟を起こされた彼が、メダル獲得から一夜明けた朝の情報番組『トゥデイ』への生出演中にセクハラ疑惑についてたずねられる場面があった。
訴訟自体は2017年にショーンと女性の間で示談が成立しているものの、昨今、世界中で活発化している「#Me Too(ミー・トゥー)」や「#Time’s Up(タイムズ・アップ)」などのハッシュタグを掲げたセクハラ撲滅運動の流れを受け、決勝戦の最中にはSNSユーザーたちの間でショーンのセクハラ疑惑に言及するツイートが相次ぐことに。これを受け、『トゥデイ』の司会者はショーンに対し、「プレッシャーをかけるつもりは無いのですが、(疑惑について)何か言いたいことはありますか? 何か学んだことは?」と質問。
これに対し、ショーンは「ここ数年で僕は人として成長してきました。若い頃の自分とは変わったと思います。現在の自分を誇りに思っています」と回答。「人生というものは、色んなことがあるものですよね。紆余曲折があったり。これまでの人生で僕が経験してきたことのすべてには、学ぶべき教訓があったと思います」と続けた。
言葉のチョイスを謝罪
さらに、競技後の合同記者会見では「自分はゴシップについてではなく、オリンピックについて話すためにここにいます」とセクハラ疑惑に関する質問を交わしていたショーンだったが、この時、彼がセクハラ訴訟を「ゴシップ」と呼んだことに世間からは批判の声も。
このことについて、ショーンは「“ゴシップ”という言葉を選んでしまったことについては心から申し訳ないと思っています。現在世間で起こっている重要な話題について表現するには、言葉のチョイスが乏しかったと反省しています」と素直に謝罪していた。