グラミー賞10冠にアカデミー賞、そしてゴールデン・グローブ賞など、ありとあらゆるエンタメ界の賞を総なめにしているシンガーのジョン・レジェンドが、日本で約3年ぶりとなるライブを開催。
会場は、ジョンの来日を待ちに待ったファンたちの熱気であふれていた。そしてジョンがステージ上に登場すると、ファンたちは「待っていました!」とばかりに拍手と大歓声を送った。
ステージのど真ん中に置かれたグランドピアノに座ったジョンは、2016年にリリースされたアルバム『ダークネス・アンド・ライト』の1曲目に収録されている「アイ・ノウ・ベター」を披露。早速ソウルフルな歌声を聴かせた。親日家で知られるジョンは、「こんばんは」と日本語で挨拶。
ライブでは、今回のツアータイトルでもあるアルバム『ダークネス・アンド・ライト』に収録されている曲はもちろん、メーガン・トレイナーとコラボした「ライク・アイム・ゴナ・ルーズ・ユー」や映画『ラ・ラ・ランド』の劇中歌である「スター・ア・ファイアー」も披露。
そしてライブ中盤、MCでジョンは、「アイ・ラブ・ユーと口にしよう。言う相手がいなければ僕に言ってみて」と、ファンに愛について語る一幕も。
ステージ上ではピアノを弾き、時に歌って踊るエンターテイメントを繰り広げるなか、欧米の公演ではあまり披露されなかった、映画『美女と野獣』の主題歌である「ビューティー・アンド・ザ・ビースト〜美女と野獣~」を弾き語りで披露。
これには会場に来ていたファンもうっとりで、ジョンの歌声に酔いしれた。
それからそしてアンコールでは、米ビルボードチャートに59週ランクインし続けている「オール・オブ・ミー」を披露。ファンは大合唱で、サビ部分ではジョンのピアノに合わせて合唱するという場面がみられた。
そして最後の曲は、アカデミー賞を受賞した「グローリー」。会場のモニターにはウィメンズマーチや銃規制運動、公民権運動の映像が映し出されるというメッセージ性が強い演出のなか、力強く歌い上げた。
終始温かい雰囲気で満たされた会場では、ジョンは歌を通して社会問題や愛についてファンにメッセージを送り続け、まさにトップクラスのエンターテイメントが凝縮されたステージは幕を下ろした。