映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケネス・ロナーガン監督(55)は、2017年に同作でアカデミー賞脚本賞を受賞。主演を務めたケイシー・アフレック(42)は、アカデミー賞主演男優賞を受賞した。
ロナーガン監督は米Variety誌の取材に応え、女性2人からセクハラで訴えられた過去を持つケイシーに対する批判について、「私は、# MeToo運動を最大限に支持していると同時に、ケイシーがひどい扱いを受けたとも強く思っている」と語って、ケイシーを擁護。
ケイシーはオスカーを受賞すべきではなかったという声については、「恐ろしいことに、多くの人がよく分かりもしないで話している。そして恐ろしいことに、彼らは善意の名のもとにそれを行っている」と憤りをあらわにした。
ケイシーは監督作『アイム・スティル・ヒア』の撮影中に、女性スタッフが寝ているベッドに勝手に入り込む、性的関係を求めるために部屋に閉じ込めるなどの性的な嫌がらせをしたとして2010年に女性2人に訴えられ、それぞれと示談していた。
ケイシー自身は長年この疑惑を否定しており、2017年のアカデミー賞受賞スピーチで発した「自分の子供たちは、公人として生きる人間を取り巻く雑音を寄せ付けないパワーを持っている」という言葉は、騒動に暗に触れたものだと言われてきた。
その後、# MeTooの逆風を受けて2018年のアカデミー賞授賞式を欠席したケイシー。現在は自身でプロデュース、監督、主演を務める映画の撮影をしている。