実は超深い社会風刺映画
『ズートピア』
肉食・草食関係なく動物たちが暮らす文明世界「ズートピア」を舞台に、警察官を夢見るウサギの新米警官ジュディはキツネの詐欺師ニックとともに、ある隠された事件を追うことに。一見夢と希望が詰まった子供向け映画に見えるけれど、実は現代社会の問題を風刺した大人も楽しめる作品。
「差別や偏見を失くそう!」ではなく、「違いを認めることが大事」というメッセージが込められている今作は、夢を見ることの大切さも教えてくれる。ディズニー作品の自虐や名作映画へのオマージュなど笑えるシーンもたっぷり!
涙なしでは観れない感動作
『I am Sam アイ・アム・サム』
知能障害が原因で7歳の知能しか持たない父親サムは、7歳になる愛娘ルーシーと幸せな暮らしをしていた。しかし養育能力がないと判断され、ソーシャルワーカーにルーシーを奪われてしまう。そこでサムは敏腕女性弁護士に助けを求める。
号泣必須の親子愛を描いた今作では、とにかくサムを演じたショーン・ペンとルーシーを演じたダコタ・ジョンソンの演技が光る。まっすぐな2人の親子愛に心を打たれ、見終わったあとには優しい気持ちになれる。
あなたの頭の中にも…?
『インサイド・ヘッド』
11歳の少女ライリーの頭の中には、感情をコントロールする「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」が存在している。引っ越しをしたばかりで不安なライリーに幸せになってほしいという願いから、彼らは衝突してしまい…。
人の頭の中という独創的なアイディアを見事映像化したのは、ディズニー/ピクサー。人には時にも悲しむことも大切で、無理に頑張る必要なんかないと、背中をぽんっと押されるような気持ちに。子供は素直に楽しめて、大人は辛い時に観ると心に刺さる作品。
ちょっぴり変わった家族の再生物語
『リトル・ミス・サンシャイン』
美少女コンテストの優勝を夢見る娘オリーヴのために、家族全員でコンテスト会場までワゴン車に乗って向かうという家族愛をコメディチックに描いたハートウォーミングな映画。とにかく家族1人1人の個性が強く、ぶつかりながらも絆を取り戻していく様子が微笑ましい。
多くの映画祭でスタンディングオーベーションだったという今作は、まるで“負け犬”のように描かれる家族が「負け犬で何が悪い!」と開き直る姿がとにかく痛烈でスッキリ!
さまざまなテーマが詰まった感動の実話
『幸せへのキセキ』
妻を亡くした主人公ベンジャミンと2人の子供たちは、閉鎖された動物園つきの家を購入し、動物園の再建を決意。しかしそう簡単に再建できるわけもなく…。愛する人の死から少しずつ立ち直っていく様子を描いた今作は、イギリスのコラムニストのベンジャミン・ミーの実体験を基にした実話。
メガホンを取ったのは、『あの頃ペニーレインと』で知られるキャメロン・クロウ監督。名台詞もたくさん詰まっている今作は、家族愛だけでなく人生において大切なことも教えてくれる。
映画史上もっとも優しい嘘
『ライフ・イズ・ビューティフル』
名作中の名作として知られる『ライフ・イズ・ビューティフル』は、幸せに暮らしていたユダヤ系イタリア人の家族がナチスの強制収容所に送られ、父親は状況が分かっていない息子のためにあるゲームを思いつく。
重いテーマをユーモラスにとても明るく描いたのは、主演も務めたイタリアの名俳優ロベルト・ベニーニ。辛い状況でも前を向いて生きれば「ライフ・イズ・ビューティフル(人生は美しい)」ということに気づかされる感動作。
ドタバタ!爆笑賑やかコメディ
『ナイト ミュージアム』
失業中の主人公ラリーは、ニューヨークの自然史博物館で夜警の仕事に就くことに。しかしその博物館は、真夜中になると展示物たちが動き始めるという信じられない場所だった。
子供も大人も爆笑必須の『ナイト ミュージアム』の見どころは、困惑しまくるラリーと博物館の展示物たちの絶妙な掛け合い! 見ているだけでわくわくするので、見終わったあとは博物館に行きたくなること間違いなし。
紳士的なくまが大都会で大冒険!?
『パディントン』
イギリスの児童文学「パディントン」シリーズを実写化した『パディントン』は、ジャングルから大都会のイギリス・ロンドンまでやってきたくまのパディントンを中心に、親切なブラウン一家に見守られながらドタバタの毎日を繰り広げる。
とにかく見終わったあとに、幸せな気持ちになれる家族の在り方を描いた『パディントン』。とても礼儀正しく、そして時には愛くるしいパディントンが、大都会に困惑しながら冒険する姿は応援したくなる。