死を考えるほど追い詰められた過去
世界的に有名なホテルチェーン「ヒルトンホテル」の創始者を祖父に持ち、現在は実業家やDJとして活躍するパリス・ヒルトンが、自身が出演するドキュメンタリー映画『ザ・アメリカン・ミーム(The American Meme)』のなかで、2004年にセックステープが流出した騒動について当時の心境を語った。
「(セックステープ流出は)まるでレイプされた気分だった。みんなから辛辣で意地悪な言葉を投げかけられて、自分の一部が失われたかのようだったわ。死にたいと思ったこともある。『もう生きていたくない』ってね。すべてが奪われたような気分だったの。こんなことで自分の名前が世間に知られることは望んでなかった」
元恋人リック・サロモンとの性行為を撮影した問題のセックステープは、リックの手によって『ワン・ナイト・イン・パリス』というタイトルで発売され、彼は10億円以上のお金を手にしたと言われている。皮肉にも、この一件がパリスの名を世界的に有名にすることになったが、その裏で「死にたい」と思うほど苦しんでいたことを明かしたパリス。
しかし、そんなツラい過去を乗り越え、現在は香水や化粧品といった商品を販売する実業家として大成功を収めているパリス。映画のなかでは、セックステープが流出したのと同時期に出演していたリアリティ番組で「おバカキャラを演じていた」ことも明かすなど、過去のあれこれを赤裸々に語っている。
ちなみに、パリスは以前にも米Marie Claire誌のインタビューでセックステープ流出騒動について触れており、その際、人生で唯一の「後悔」があるとすれば「彼と出会ったこと」であると明かしていた。