ロイヤルウェディングへの参加を辞退
米TMZは、式当日にメーガンとともにバージンロードを歩く予定だと発表されていた父親のトーマスがロイヤル・ウェディングに出席しない意思を明かしたと報じている。
トーマスが同メディアにコメントしたところによると、欠席を決めた理由は、現地時間の6日前に突如彼を襲った心臓発作と、式を目前にメディアに出回ったある写真が原因だという。
“ヤラセ”写真がキッカケ
その写真とは、トーマスがインターネットカフェのパソコン画面でメーガンとヘンリー王子の写真を感慨深げに眺める写真や、オーダーメイドスーツ店で結婚式で着用するであろうスーツの採寸を行う写真、スターバックスの窓際の席でイギリスの観光名所などが掲載された写真集を読みふける写真、ダンベルを持ってジョギングダイエットに励む姿の写真など。
一見、花嫁の父が娘の結婚式のために一生懸命に準備をする心温まる姿のように見える写真の数々だったが、英デイリー・メールの調査により、じつは、これらがパパラッチと結託して意図的に撮影された“ヤラセ”写真の可能性が高いことが高いとして、トーマスは非難を浴びることに。
デイリー・メールは、写真が撮影されたとされる3月末、トーマスとともにインターネットカフェを訪れたあるパパラッチが、カフェの使用料金を支払い、カメラ写りを意識してパソコン画面の角度を調整したりする姿などが映ったこの店の防犯カメラの映像からのショットを公開。
さらに、ほかの写真に関しても、スーツを新調している風景が撮影されたのは、実際にはオーダーメイドスーツ店などではなくパーティー用品店だったこと、窓際での写真が撮影されたスターバックス店内にはパパラッチも同行してポーズや角度などを指示していたこと、そしてトーマスがジョギングを行っていたとされる場所が、普通ならば運動を行うことなど考えられないゴミ廃棄場だったことなど、“やらせ”だととられても仕方がない事実が次々と明るみになったと報じた。
これらの写真は世界中のメディアに向けて販売され、総額で10万ポンド(約1500万円)ほどの利益を生んだと伝えられており、トーマスも報酬を受け取ったのではないかと疑惑の目を向けられることに。
母である故ダイアナ妃をパパラッチによる追跡事故で失ったヘンリー王子は、2016年にメーガンとの交際が明るみになった際、あのような悲劇が二度と起こることはないようにという想いから、メーガン本人や彼女の家族の「プライバシーを尊重して欲しい」とメディアに向けて声明を出した経緯が。それにもかかわらず、今回トーマスがパパラッチと結託して不審な動きを見せたことに、イギリス国民は嫌悪感を露わにした。
「悪いイメージを払拭するため」だった
トーマスはパパラッチと協力して一連の写真を撮影したことについて、報酬を手に入れたかったわけではなく、これまで海外メディアにより報じられてきた好ましくないイメージを払拭するためだったと弁解。
これまでにも何度もメーガンについて話して欲しいとたくさんのメディアから取材を申し込まれ、高額なギャラを提示されてきたものの、すべて断って来たとTMZに話した。
自身の意思に反して結果として世間の反感を買うこととなってしまった写真について、トーマスは、「バカみたいで大袈裟だ」と自虐コメント。パパラッチと協力したことを後悔していると語った。
心臓発作により一時入院していた病院からは退院し、健康状態としてはロイヤルウェディングに出席することは可能だというトーマス。しかし、自分が出席することでメーガンやロイヤルファミリーの面々に恥ずかしい思いをさせたくないという思いから、式への不参加を決めたという。
この件に関して、日本時間の早朝、イギリス王室の広報が声明を発表。「結婚を数日に控えたミス・マークル(※メーガンのこと)にとって現在は非常にプライベートな時です。彼女とヘンリー王子はこの困難な状況下において、皆さんの寛大なご理解と尊重を願っています」とコメントした。
※この記事はイギリス王室からの声明を受け加筆・修正しました。