銃関連の事件が蔓延
現地時間5月18日、アメリカ・テキサス州のサンタフェ高校で生徒9名と職員1名の計10名が亡くなる銃乱射事件が発生。容疑者として捕まったディミトリオス・パグルチス(17)はこの学校の在校生で、詳しい事件の動機についてはまだわかっていないが、一部報道で同級生の女子生徒に交際を断られたことへの“腹いせ”であった可能性が伝えられている。
そんななか、事件当時、校内で銃声を聞いたという被害者の生徒が米ABCのニュース番組の取材に応じ、「事件が起きたことに驚かなかった」と発言。その理由に多くの人たちが心を痛めている。
「(このような銃乱射事件が)いたるところで起きています。だから、ここでも同じようなことが起きるのではないかと、いつも心のどこかで思っていました。よくわかりませんが…、事件が起きたことには驚きませんでした。それより、ただただ怖かったです」
時折、声を震わせながら事件についてこう語った少女。
Heartbreaking @abc13houston interview with Santa Fe student Paige Curry asking if she was surprised by the shooting at her school
— Media Matters (@mmfa) 2018年5月18日
"It's been happening everywhere. I've always kind of felt like eventually it was going to happen here too." pic.twitter.com/Fgtg3YvEBm
実際のインタビュー映像。
少女の言う通り、アメリカでは銃関連の事件が日常化しており、今回の事件をふくめて2018年に入ってから学校で起きた発砲もしくは銃乱射事件はこれで22件目。学校外での発砲事件や銃乱射事件をふくめれば、その数は倍近くになる。
今年2月に米フロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で生徒や教職員17名が死亡する銃乱射事件が発生したことで、全米各地で銃規制を訴える動きが活発化していたが、ドナルド・トランプ米大統領が銃規制に消極的なこともあり、これといって具体的な解決策は見いだされていなかった。
その矢先に起こった今回の事件に、多くの子を持つ親や銃規制を訴える人たちから怒りの声が上がっている。