2017年秋に複数の女性に対するセクハラや性的暴行で告発されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが米現地時間の5月25日(金)の朝、自らニューヨーク警察に出頭。そのまま逮捕された。

 ワインスタインは、どの事件かは現時点では特定されていないが、2013年にある女性をレイプした罪と2004年に別の女性に対してオーラルセックスを強要した罪で逮捕。1億円の保釈金を支払い、電子監視装置を着けた後、ニューヨーク州とコネティカット州から出ないという条件つけて保釈される予定だという。

画像: セクハラ騒動の元凶ハーヴェイ・ワインスタインの逮捕にセレブたちが反応

 彼の逮捕を受け、被害にあった女優らを含むセレブたちがさまざまな反応を見せている。

 ワインスタインによるレイプ被害告発者の1人であるドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』のローズ・マッゴーワンは、ツイッターを通じて「私たちの勝ちよ、ハーヴェイ・ワインスタイン。私たちの勝ち」と力強くコメント。その後、米ABCの取材に対し「本当の裁きっていうのは、やっぱり彼が刑務所に服役することじゃないかしら。私たちはアイツのせいで牢屋に送られたようなもの。世間が信じてくれるまで、何年もの間牢獄に閉じ込められていた。私たちは人生を盗まれ、キャリアも盗まれたのよ」と実刑を望んでいると口にした。

画像: ローズ・マッゴーワン

ローズ・マッゴーワン

 さらに、1997年にワインスタインにレイプされたことを告発している、イタリア人女優のアーシア・アルジェントもワインスタイン出頭のニュースを受け「どうしてこんなに時間がかかったの、ハーヴェイ?」とツイート。「今日、ハーヴェイ・ワインスタインは避けることのできない地獄への階段への一歩を踏み出したわ。私たち女性は、本当の意味で正義に対する希望を持つことができるわ」と世の女性たちにメッセージを送った。

画像: アーシア・アルジェント

アーシア・アルジェント

 また、リース・ウィザースプーンやエマ・ワトソン、ナタリー・ポートマンが参加する「タイムズ・アップ」運動の公式アカウントも「今日、自らのとんでもない行いが世界的な制裁を生み出すこととなったある男が拘束されました。ハーヴェイ・ワインスタインは数えきれないほどの数の女性の人生を粉々に破壊しました。私たちは被害者の女性を支援し、職場において危険で虐待的な状況に直面したすべての女性たちをサポートし続けます。正義が勝つ瞬間を目撃するのを心待ちにしています」とツイートした。

画像: 今年1月のゴールデングローブ賞に、セクハラ・性差別撲滅運動への支持の象徴である「黒ドレス」を着用して登場した女優たち。

今年1月のゴールデングローブ賞に、セクハラ・性差別撲滅運動への支持の象徴である「黒ドレス」を着用して登場した女優たち。

 ワインスタインによる性的嫌がらせやセクハラを被害を告白した80人を超える女性たちのなかには、アンジェリナ・ジョリーやグィネス・パルトロー、カーラ・デルヴィーニュといった有名女優も。長年に渡る彼の卑劣な行為が明らかになったことがキッカケで、映画界だけでなく世界中でセクハラ・性差別撲滅運動が活性化。「Me Too(ミー・トゥー)」や「Time’s UP(タイムズ)」アップなどのハッシュタグをスローガンに、まるでドミノ倒しのように女性たちからの告発が相次いでいた。

 セクハラ発覚により、すでに映画界からは追放されているワインスタイン氏。検察側は今後さらなる訴追を行う準備があるといい、逮捕を機にこれからは司法によって本格的に裁かれることになる。

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