オスカー女優のアン・ハサウェイ、映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のブライス・ダラス・ハワード、『スターウォーズ』シリーズのマーク・ハミル——。6月1日に、セレブをはじめ多くのアメリカ人がオレンジ色のアイテムを身に着けた写真をSNSにアップした。
彼らが訴えているのは、銃による暴力の撲滅。2013年に、銃で撃たれて亡くなった女子高生ハディヤ・ペンドルトンの友人たちがオレンジ色を身に着けて銃による暴力の啓もう活動を行ったことがきっかけで、ここ数年、6月1日の銃による暴力啓発デーに、オレンジを身に着ける「Wear Orange(オレンジを身に着けよう)」というムーブメントが広がっている。オレンジ色は、ハンターたちが身の安全を守るために着用する色。
アメリカ銃問題の今
銃規制運動で大きな役割を果たしているEvery Townの発表によると、アメリカでは毎日96人の命が銃の犠牲になっており、銃によって死亡する確率は他の発展国の25倍だという。
Every Townは銃を購入する際の身元調査の厳格化を求めており、現在はそれが、認可を受けた販売業者にのみに義務化されているため、オンラインでの購入や、ショーイベントでの購入など、抜け穴が多すぎると主張している。
アメリカでは2月にフロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件をきっかけに、これまでになく銃規制運動が拡大を見せており、同校生徒たちを中心とした若者による銃規制運動March For Our Livesは、6月からの夏休みのあいだ、全米を巡るツアーをおこない、銃規制を訴えることを発表している。(フロントロウ編集部)