レインボーフラッグに5色追加
LGBT+コミュニティの自由を表現することに大きく貢献したレインボーフラッグ。
レッド(生命)、オレンジ(癒し)、イエロー(太陽)、グリーン(自然)、ブルー(平穏/調和)、パープル(精神)の各色ごとに意味を表す6色が用いられたレインボーフラッグは、LGBTの象徴として、70年代にデザイナーの故ギルバート・ベイカーによって創られた。
そんなレインボーフラッグを、グラフィックデザイナーのダニエル・クエーサーが新たな意味を付け加え、LGBT+コミュニティの多様性を啓発するために再びデザインした。
ダニエルは、オリジナルのレインボーフラッグにV字が横向きになったシェブロンラインで、ブラック、ブラウン、ライトブルー、パステルピンク、ホワイトの5色を付け足した。
ブラックとブラウンは有色人種のLGBT+の人を表し、ライトブルー、パステルピンク、ホワイトは、1999年にモニカ・ヘルムズによって創られたトランスジェンダーフラッグを示す。
さらに、シェブロンラインが矢印のように左から右を差しているのにも意味があり、これがLGBT+コミュニティがさらに「前進すること、まだまだ進歩していかなければいけない」ことを表しているという。
ダニエルは、新しいフラッグの旗やステッカーを製造するために、目標金額約150万円を設定してクラウドファンディングをスタート。SNSを中心に大きな注目を集めたことから、すでに約200万円以上の募金が集まっている。
性的マイノリティにある人を応援するプライド月間を記念して、様々なキャンペーンなどが行われている6月。
ちなみに2017年のプライド月間は、オリジナルのレインボーフラッグの創作者ギルバートが同年に他界したことを受けて、彼の生誕日である6月2日にGoogleの公式ページがレインボーフラッグに変わった。(フロントロウ編集部)