今、YouTubeで「喋らない」もしくは「ささやくだけ」の動画を作るユーチューバーが急増している。

心地よい動画の需要が急増

 近年、話題になっているASMRという言葉をご存じだろうか?

 ASMRとは、Autonomous Sensory Meridian Responseの略で、心地よい音などを聞いて快感を覚えること。
 リラックス法のひとつとして注目されており、ASMRに関連した動画などがネット上に数多く存在している。

画像: 心地よい動画の需要が急増

 そんなASMRの効果を用いた動画、通称「ASMR Video」がYouTubeで大きなトレンドとなっている。

 ASMRビデオと呼ばれる動画は、ささやき・手の動き・唇をはじく音・爪を立てたり引っかいたりする音・ブラッシングする音などが当てはまり、これを見たり聞いたりしてリラックスする人が増えている。

 人気ユーチューバーのジェントル・ウィスパリングASMRは、じつに7年前からASMR動画を投稿しており、彼女のチャンネル登録者数は130万人を越える。

 そんな彼女のチャンネルには、カメラをブラッシングする音や、枕を握る音など、人々が快感を覚える音を提供するほか、普通のユーチューバーが投稿するような料理動画や好きな物事を語る動画などを静かにささやく声で行う動画を公開しており、その多くは再生回数が100万回をゆうに超える人気動画。

画像: Be My Guest ASMR ○ Cooking ○ Show-n-Tell ○ Inaudible Reading www.youtube.com

Be My Guest ASMR ○ Cooking ○ Show-n-Tell ○ Inaudible Reading

www.youtube.com

 また、オリヴィア・キスパー・ASMRという人気ユーチューバーのチャンネルには、平均1時間ほどの長めの動画で、ささやきや、爪を立てる音、髪の毛を触られている音などの動画が公開されている。

画像: FASTEST ASMR TAPPING No Talking (‘cos it’s Layered) | Sleep Sounds www.youtube.com

FASTEST ASMR TAPPING No Talking (‘cos it’s Layered) | Sleep Sounds

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 一見、不気味な光景に見えるけれど、一般人でも膨大な数字のチャンネル登録者や再生回数を稼ぐことができるビジネスコンテンツとして注目されているASMRビデオ。

 ストレス社会と言われる現代社会の影響なのか、癒しを求めている人たちの受け皿として、ASMRという新たなコンテンツが急成長を遂げている。(フロントロウ編集部)

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