1試合で2球が破裂
ロシアで開催されているサッカーW杯の公式試合球にアディダス(Adidas)のテルスター18というサッカーボールが選ばれた。
テレビのモノクロ放送でもボールが目立つように設計され、「サッカーボール=ブラック×ホワイト」という概念を確立させたテルスター。
その最新モデルであるテルスター18は、デジタル時代を象徴するピクセルが組み合わされたデザインで、世界レベルのプレイヤーたちのニーズを満たすものとして今年のW杯の公式試合球として選ばれたのだけれど、このボールの耐久性について世界中のサポーターが不満の声を募らせている。
この大会で試合真っ最中にテルスター18が少なくとも6球が壊れたといい、なかでもフランスVSオーストラリア戦では試合中に2球も破滅した。
公式ページの説明によるとテルスター18は、どんな天候にも対応し、600人以上のプロ選手やマンチェスター・ユナイテッドをはじめとした30もの名クラブチームがテストプロセスに関わったとしている。
今大会では、優勝候補国のひとつアルゼンチン代表のエース、リオネル・メッシの不調や、日本時間28日に日本と対戦するポーランド代表のロベルト・レヴァンドフスキのプレーに期待外れだと海外メディアが報じるなど、スター選手たちの“らしくない”パフォーマンスが多く見られると言われている。
選手の不調とボールの性能が直接関係するとは言い難いけれど、国の勝利を願い、選手にベストコンディションで試合に臨んでほしいと思うサポーターの気持ちが高まるのに比例して、ファンたちのボールへの不満も高まっている。(フロントロウ編集部)