18日に銃殺され突然帰らぬ人となってしまった、ラッパーのXXXTentacion。20歳という若さながらも、今後の音楽業界を担う新星として注目を浴びていたなかでの事件だったため、世間を大きく揺るがせた。
そんな彼の追悼式が開かれた日に公開されたミュージックビデオがある。それは彼の代表曲の一つでもある「サッド!」のミュージックビデオだが、その内容が少しゾクッとするとウワサになっている。
ビデオは、暗闇の中にある二つの瞳が映し出されるところから始まり、XXXがあるお葬式に参列しているシーンへと変わる。
しかし、これが誰のお葬式かというと、棺の中に入っているのは、そう彼自身。しかし、違うのが髪の毛の色。参列している彼の髪は黒色なのに対し、棺に入っている彼は金色と黒色のドレッド。そしてその後のシーンでも、この2人のXXXが殴り合いの喧嘩をしている。
じつは棺に入っていたのが、過去のXXX、そして参列しているのが現在のXXXを表しているのだとか。
これまで、暴行事件などのさまざまな過ちを犯してきた過去の自分と向き合い、殴り倒すことで、生まれ変わった新しい自分として、やり直していくことのメタファーとされている。
しかしゾクッとするのは、このビデオが撮影された約2か月後に、彼が本当に棺に入ることになってしまったから。XXXと一緒にミュージックビデオを制作した監督のジェイムズ・ペレイラは、XXXの死後、ビデオのストーリーに全く手を加えてないことも公表している。ファンたちは「死を予知していたのでは?」と皮肉にも偶然過ぎるこの出来事に、戸惑いや恐怖を隠せないでいる。
XXXを殺害した容疑者のうち、一人はすでに逮捕されているが、そのほかに事件に関与したとみられている2人の容疑者はいまだ捕まっていない。
(フロントロウ編集部)