「移民親子引き離し問題」に揺れるアメリカで、愛する子供たちと離ればなれになってしまった両親が直面する過酷な現実とは?

セレブが人々への理解を訴える

 今年5月から6月にかけて不法移民の子どもたちが親から引き離されて収容され、国内外から批判が相次いでいる問題で、実際に1歳半の幼い息子と引き離された“ミリアン(Mirian)”という女性が直面する現実を、総勢36名のセレブが朗読形式で代弁した。

画像: My Name Is Mirian www.youtube.com

My Name Is Mirian

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 「アメリカの入国管理官から、息子と引き離されることを告げられました」

 「息子と私はともに別々の施設へと連れて行かれると言われ、私は入国管理官から言われた通り息子を用意された車に連れて行き、車の座席に座らせました。その際に『なぜ息子と離ればなれにならなければいけないのですか?』と訪ねましたが、答えは返ってきませんでした」

 「息子を車の座席に座らせる時、彼は大泣きしていました。そんな息子をよそに入国管理官は非情にも車のドアを閉め、私に彼を慰める時間すら与えてくれませんでした。私も涙が止まりませんでした。息子から引き離された時のことを思い出すと今でも涙が出ます」―動画より発言を一部抜粋。**

 入国管理局に身柄を拘束された数千人以上の子供たちと、その親を再会させるために働きかける人権保護団体「アメリカン・シヴィル・リバティーズ・ユニオン(American Civil Liberties Union)」が制作したこの動画に、映画『デッドプール』の俳優ライアン・レイノルズ、オスカー俳優のジェフ・ブリッジス、コメディ女優のエイミー・シューマーや映画『ブラックパンサー』の俳優チャドウィック・ボーズマンなど、そうそうたる顔ぶれが協力。

 約4分間におよぶ動画で、「ただ息子に会いたい」という女性の悲痛な叫びをかわるがわるに訴えた。

画像: セレブが人々への理解を訴える

 ちなみに、道徳的な理由から抗議活動が活発化しているアメリカでは、先月30日にも不法移民の親子たちが不当な処遇を受けていることに対する抗議デモ「ファミリーズ・ビロング・トゥギャザー・マーチ(Families Belong Together March)」が全米各地で開催。一般人に混ざって多数のセレブも参加するなど、支援の輪は広がりを見せている。

 ちなみに、こうした国内外からの強い反発をうけて、トランプ大統領は6月末に引き離しを停止するための大統領令に署名したが、残念ながら状況はいっこうに改善されていない。(フロントロウ編集部)

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