「コリーが亡くなって私の一部も死んだ」
2013年7月、ドラマ『glee/グリー』でフィン役を熱演し人気絶頂の最中、薬物過剰摂取でコリー・モンティスが他界した。
31歳という若さでこの世を去ったコリーの死から今年で5年。母親アン・マクレガーがPeopleのインタビューに応じ、今も消えない悲しみを語るとともに、コリーと同じくアルコールや薬物の依存症を抱える若者に向けて悲痛のメッセージを残した。
「コリーが亡くなって私の一部も死んだ」と語り、「私の人生は止まってしまった。立ち直れる気がしなかった」と当時の心境を告白したアン。
コリーは13歳の頃から年上の人たちとつるむようになった影響で、10代にしてアルコールと薬物に手を出し、15歳にしてリハビリ施設に入所。
その後も完全に更生できず、コリーは生涯を通してリハビリ施設への入退院を繰り返していた。
そんな息子についてアンは、「彼はとても弱い若者だった」と語り、「私は正直で寛大な子になるように愛を込めて息子を育ててきた。反対に私は世の中には悪い面もあるということを教えてこなかった」と、自身の子育てについても振り返った。
さらにアンは、役者として活躍しだしたコリーが名声や注目を浴びることに慣れなかったことが、ハリウッドのプレッシャーへの逃げ道として再び薬物を使用する原因となってしまったことも赤裸々に明かした。
「コリーは死にたくなかった」「リハビリは答えではない。依存症になる前に救わなくていけない。私には彼を止める力がなかった」と、もう戻ってくることはない息子への悲痛の思いを語ったアンは、同じような犠牲者を出さないためにも依存症に苦しむ若者を救う活動に力を入れている。(フロントロウ編集部)