現地時間7月31日の昼時、スウェーデンのストックホルムから約60キロ離れた大聖堂でスウェーデン王室が所有する値がつけられないほど貴重な王冠2つなどが盗まれるという大事件が発生した。
金や貴重な宝石、パールなどで飾られたこの王冠は、17世紀にカール9世とクリスティーナ王妃の葬儀で使用されたもので、事件当時はストレングネース大聖堂で展示されていた。
事件当日のストレングネース大聖堂は、ランチつき大聖堂見学のため一般公開されていたことから、複数いるとみられる犯人はこの機会を狙い、展示されていた王冠2つと、宝珠と十字架といった貴重品を盗んだ。
貴重品は、警報機能のついた鍵つきガラスケースに入って保管されていたが、犯人たちは大胆にもこのガラスケースを割って貴重品を持ち去った。
ケースが破損されたことでアラームが鳴り響いていた大聖堂では、2人の男が逃走していたという目撃情報があるものの、近くにあるスウェーデンで3番目に大きいメーラレン湖からモーターボートで逃走して以降、目撃されていないという。
貴重な宝石を盗む『オーシャンズ8』のような映画の世界が現実に起きたかのようなこの事件。
現地警察は、国外への逃走も視野にいれて今も犯人の行方を追っている。(フロントロウ編集部)