最新シングルが1位の大ヒット!ラスベガス公演で音楽史初の記録!バックストリート・ボーイズが結成25周年イヤーに再ブレイクしている。
ブルーノやブリトニーを抑えて1位に
懐メロから旬メロへ。バックストリート・ボーイズが音楽界の第一線に帰ってきた。
今年発表したシングル「ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート」でエレクトロサウンドを取り入れたバックストリート・ボーイズは、米iTunesで初登場1位を獲得。10年以上ぶりに全米シングルチャートにもランクインし、現代の音楽界で再ブレイクしている。
さらに、ラスベガスのレジデンシー公演『Backstreet Boys: LargerThan Life』は、ブリトニー・スピアーズ、ブルーノ・マーズ、カルヴィン・ハリスといった大物を抑え、「過去最速でチケットが売れたレジデンシー公演」という凄まじい記録を達成。
当初9公演のみだったこのレジデンシーはあまりにチケットが早く売れたため、すぐに追加公演が足され、その後さらに追加公演が足されと、何度公演を足してもチケットが即完するという異常事態となっている。
一流パフォーマーが集まるラスベガスでトップを取り、新曲でヒットチャートも賑わせているバックストリート・ボーイズ。新旧両方のファンを巻き込みながら、年内にリリース予定のニューアルバムに向けて、バックストリート・ボーイズが盛り上がっている。
“最速で売れた”ラスベガス公演に行ってきました!
「過去最速でチケットが売れたレジンデンシー公演」に認定されたラスベガスのレジデンシー公演『Backstreet Boys: Larger Than Life』。追加公演も完売している超人気公演の魅力とは?
BSBに大接近!ファン心理を理解した演出
今回の公演は、メンバーに急接近できるシーンがいっぱい。パフォーマンス中にもかかわらずメンバーが客席に接近してハンドタッチやセルフィーに応じる姿が何度も見られ、結成25周年を迎えて熟練アーティストとなった彼らの余裕とファン心理への心得が感じられた。
さらにファンが公演に参加できるシーンも多く、例えばニックが「この観客はバックストリート・ボーイズとパーティする気があるように見えない!終わりだね。皆、ありがとう。グッバイ!」とスネたふりをすると、AJが仕切って、会場の左側と右側の2チームに分かれて「バックストリート!」「ボーイズ!」とコール&レスポンス合戦を行った。
そして「シェイプ・オブ・マイ・ハート」では、赤いバラを持って登場したAJが客席から選んだファンをステージに上げ、5人でファンを囲んでセレナーデ。こういったファンが喜ぶツボを抑えたまさに“ニクい演出”が出るたびに会場のボルテージはMAXとなり、1時間半があっという間に過ぎていく。
さすがラスベガス!ステージセットがヤバい
「ラージャー・ザン・ライフ」でスタートするコンサートは、天井から大きな正方形の枠が5つ下がってくるところから始まる。メンバーの顔の映像が映し出された次の瞬間、その顔が人影に変わり、枠がゆっくりと回転して裏側が表になると、その中にマイクを前に立つ5人が登場する。もちろんこの演出に、オーディエンスは大絶叫。
コンサート中にはこういったステージセットや照明での盛り上げがあちこちで見られ、とくに音楽に合わせて色を変えて会場全体の雰囲気を次々と変えていくライティングは豪華のひと言。DJセットの後ろに立ったままパフォーマンスするEDMのコンサートではライティングに力を入れるが、歌もダンスも盛りだくさんなバックストリート・ボーイズの公演でここまでのレベルが用意されているとは、さすがラスベガスと言える。
1時間半で4回!衣装へのこだわり
バックストリート・ボーイズと言えばファッションとはあまり結びつかないが、本公演では、アイコニックな衣装が登場する。1番の注目ルックは、アルバム『ミレニアル』のアルバムカバーを思い出させるオールホワイトの衣装。全身ホワイトの5人が並んでパフォーマンスすると、ステージは瞬時に90年代にタイムスリップする。
ほかにも、ブラック・スパンコールのシックなルックや、赤と黒のレザールック、スニーカーを履いたカジュアルルックなど、合計4回も衣装替え。衣装替えの間には、スクリーンに5人の子供時代の写真や過去のコンサート映像が流され、ファンを飽きさせない。
過去最高!ダンスとパフォーマンス
『Backstreet Boys:Larger Than Life』の観客が口をそろえて言うのが、「パフォーマンスがすごかった」ということ。
1曲目「ラージャー・ザン・ライフ」から激しいダンスが披露され、90分歌って踊り続けた後のアンコールにマイケル・ジャクソンの「スリラー」並みに凝った振りつけがある「エヴリバディ(バックストリーツ・バック)」を持ってくるところに、結成25年とは思えないグループのエネルギーが見られた。
そしてハーモニーの素晴らしさも過去最高レベルに達していると言え、「ドラウニング」「ショウ・ミー・ザ・ミーニング・オブ・ビーイング・ロンリー」といったバラード曲では圧倒的に美しい5人のハーモニーが響く。さらに、「アズ・ロング・アズ・ユー・ラヴ・ミー」では、椅子を使った目をひくダンスが繰り広げられ、バラードでもダンスに手を抜かなかった。
そして最後にはピンク色の紙吹雪のなか、メンバーが横一列に並んでお辞儀。最高の空気のなか、ショーの幕は閉じた。
2018年中にニューアルバムをリリースし、2019年には世界ツアーに乗り出すことを発表しているバックストリート・ボーイズ。その前に「これぞ究極のバックストリート・ボーイズのショー」と呼べるレジデンシー公演を観てみたいファンは、来年4月末までにラスベガスに行くことをオススメする。(フロントロウ編集部 協力:鈴木美穂)