プッシャ・Tとドレイクのバトルに責任感じたか
「奴隷は選択肢」というトンデモ発言をしてから、改心したのか「平和」や「愛」を謳い続けているカニエ・ウェストが、「謝罪行脚」に出る模様。
今年5月、カニエがアルバム『DAYTONA』をプロデュースしたラッパーのプッシャ・Tが、同アルバムで人気ラッパーのドレイクを批判するディス曲「Infrared」をリリースしたことで、再熱したプッシャとドレイクと大バトル。
とくに、プッシャがドレイクに宛てた2曲目のディス曲「The Story of Adidon」で、ドレイクの隠し子だと囁かれてきた元AV女優ソフィー・ブルッソーの子供の話題に触れたことが大きな話題に。
ドレイクがのちに発売したアルバム『スコーピオン』の収録曲「エモーションレス」で、「俺の子供を世の中から隠していたわけじゃない/子供を世の中から隠していたんだ」「彼女はビリー・ジーン(※)のように俺の恋人じゃなかった、だけど子供は俺のだ」と歌い、隠し子がいることを認めるほどの騒動となった。
ドレイクのプライベートにまで踏み込み、ドロ沼化したバトルから4ヵ月が経とうとするなか、“プッシャ派”のカニエがツイッターでドレイクに謝罪する行動に出た。
カニエは、ドレイクがインスタグラムに載せたツアー写真をスクリーンショットした画像とともに、こうツイート。
「ドレイクとクルーに良いエネルギーと愛を送ります。公演を生で見ていないけど、写真を見る限り素晴らしい。僕はどこから混乱が生まれたのか分かっている」
「はじめに、君のリリース日を邪魔してしまったことを謝罪する。僕たちは絆で結ばれていたし、(キッド・)カディを含めて僕たちのオフィスで一緒に音楽を作っていたじゃないか」
Sending good energy and love to Drake and family and crew
— KANYE WEST (@kanyewest) 2018年9月5日
I haven’t seen the show in person but the images look incredible online
I understand where the confusion started pic.twitter.com/oxSEEbNB1g
カニエは、ドレイクの作品のリリーススケジュールを妨げてしまったことがトラブルの原因になったとして謝罪するとともに、この騒動の前まで2人に親交があったこと明かした。
これらのツイートを皮切りに、カニエは合計8件のツイートを公開。
「ディス曲に関わるつもりはなかったし、君(ドレイク)に悪いエネルギーを注ぐつもりもなかった」「2人のディス曲は聴いていない」と、自分の意見を述べたカニエは、「隠し子についてプッシャと話していない」ともツイートし、プッシャがディス曲でドレイクの子供に触れた行為には賛同しない姿勢を見せた。
そして最後に、お詫びの印としてなのかカニエはこうツイート。
「今後7日間、君の公演に行って愛をお届けし、君の創り出したアートにインスパイアされようと思う」
This is all Jedi level. I will be coming to your show within the next seven days to give love and be inspired by the art you have created.
— KANYE WEST (@kanyewest) 2018年9月5日
と、ドレイクの公演に出向いて関係を改善させようとする、謝罪行脚に出るかのような発言をした。
バトルが落ち着いたこのタイミングで謝罪したカニエ。今回の出来事に、現時点でドレイクからの返答はない。(フロントロウ編集部)