「男性を立てる」ジェスチャー
メーガン妃がイギリス王室に嫁いでから早いもので4カ月余りが経とうとしている。ただ漠然と王室のルールに従うだけでなく、ファッションなどを通じて自分らしいこだわりを貫いている彼女は、絶妙なバランス感覚でロイヤルファミリーにスムーズに馴染んでいるように見える。
そんなメーガン妃の人気との相乗効果で、夫であるヘンリー王子の好感度もますますアップ。以前よりも自信に満ちた幸せそうなヘンリー王子の姿を「男ぶりが上がった」と評価する王室ファンも多い。
ヘンリー王子と一緒に公務などに出かける際、メーガン妃が自然と心がけているように見えるのは、つねに群衆の注目が自分ではなく彼のほうに当たるようにするということ。
その証拠に、2人の写真を見てみると、メーガン妃がいつもほんの少しだけヘンリー王子よりも後ろに立っていたり、少し後ろを歩いていたりする場合が多い。



ボディランゲージ専門家のジュディ・ジェームズは英Harpers’ Bazzarにメーガン妃のこの行動をこんな風に分析。
「(誰かを良く見せるために、自分はより少し下がって立つ・歩くというのは)非常に演劇的な基礎に則ったテクニックです。メーガン妃は、ヘンリー王子こそが群衆にとってのスターであり、王室ファンたちに人気がある存在だということをよく理解しています。元女優として、主役であるヘンリー王子よりも目立たない術を心得ているのです」。
半歩下がるだけではない
さらに、ヘンリー王子よりも半歩ほど下がっているメーガン妃の姿を後ろから見てみると、多くの場合、彼女の手はヘンリー王子の背中に添えられ、まるでエスコートするかのようにそっと前へと押し出しているのがわかる。



メーガン妃はただ後ろをついて歩いているわけではなく、じつは密かにヘンリー王子の行動を促し、ある意味コントロールしているとジェームズ氏は見ている。
ジェームズ氏は「メーガン妃はヘンリー王子をごく自然にさりげなく前方へと押し出すことで、彼の自尊心を後押しするとともに、周囲の彼への注目度も高めているのです。ヘンリー王子がより男らしいと感じられるように促しているわけですね。公の場ではかなり効果的なジェスチャーです」とメーガン妃が実践しているテクニックを絶賛。
さらに、「元ハリウッド女優という立場からイギリスへ移住した身分として、人々の目に自分が支配的に映ることがないよう細心の注意を払っているはずです。とても抜け目ない配慮だと思います。ヘンリー王子よりも年上で、Aリストのセレブたちが集う場に慣れている彼女は、社交の場においてヘンリー王子よりも圧倒的に自信を持っているのです」と、メーガン妃の行動がおそらくしっかりと計算されたうえでのものであるとの推論を展開した。

日本でも古くから、よく良妻の条件として「三歩下がってついて行く」などという項目が挙げられてきたが、ただ淑やかにヘンリー王子の後をついて行くだけではなく、こっそり舵取りをしている様子のメーガン妃。控えめに見えて、じつは堂々としているという彼女の“良妻ジェスチャー”は見習う価値がありそう。 (フロントロウ編集部)