マックの死から学ぶこと
現地時間9月7日、26歳という若さで人気ラッパーのマック・ミラーがこの世を去った。薬物の過剰摂取で命を落としたと言われているけれど、未だマックの死因は確定していない。
そんなマックの突然の死から2週間。生前、マックと親交があり、マックがキャリアを後押しした新鋭アーティストのジ・インターネットが、Beats1のポッドキャスト番組でマックを追悼。
偶然にも前回のゲストがマックだったジ・インターネットの番組で、メンバーはアーティストのサンダーキャットとクインタをゲストに迎え、マックの死から学ぶべき大切なことをこのポッドキャストを通して訴えた。
ふとした時に友達の事が頭によぎっても連絡しないタイプだというSYDは、マックの死を受けて、「もっと友達と一緒の時間を過ごして、思い出したら積極的に連絡するべきだということを学んだ」と語った。
SYDのように、相手のことが思い浮かんでもわざわざ連絡する人はあまりいない中で、一同はマックが何気なく頻繁に連絡してくれていたことを振り返り、「だからこそマックのようになりたい」と日ごろの行いを見直した。
そして今度は、親友にしか分からないマックの人となりについてこう説明。
「マックの特別なところは出会った人すべてに特別だと思わせてくれる。本当に全員に」
「彼が亡くなった時にみんなが言っていたのが、『彼だからとくに辛い』といった言葉で、みんながマックに対して同じ気持ちだった。同じ人間として、なんでこんなに多くの人に時間とエナジーを使って親切にできたのか不思議に思うよ」
「マックは愛と人生にすべてを懸けていたよね。人と人を繋げる人だった。新人アーティストや我が道を行くアーティストに手を差し伸べてくれる人だった。コメディが大好きで、笑いのセンスも良くて、まじで面白かった。(中略)
そういえば、前にパーティーをする時に、マルコムは(マックの本名)電話帳にいるすべての人をグループチャットに追加してさ。僕たちからジャスティン・ビーバーまでいて、それで彼は『よう、調子はどうだい』って普通に連絡していたよ。あの時は最高だった」「マルコムはすごく協力的だった。ひとりでアルバムを作れる程の才能があるのに、いつもコラボレーションしてくれて、人と仕事するのが好きだったよね。『スタジオに寄りなよ』ってかんじで」
そして一同は、マックに会った最後の日をそれぞれ思い出すと、口を揃えて「あいつ幸せそうだった」と語り、「みんなに知ってほしいのは、マックは幸せだったこと。これは重要なことだよ。(今回のことは)大きな間違いなんだよ。だからこそ、彼に怒っている」と、何の前触れもなしに逝ってしまったマックに愛情ゆえの怒りを感じていることをリスナーに伝えた。
「彼のベストな部分を忘れないで、その部分を生かしておくことだよ。彼は今でも偉大な人だから」という言葉で締めくくったこのポッドキャスト。
マックのことを心の底から慕うジ・インターネットのメンバーとサンダーキャットとクインタ。
本物の親友たちによって伝えられたこれらのエピソードに、コメント欄には「美しい追悼メッセージをありがとう」「マックの死を受け入れることが出来る動画をやっと見つけた」といった大絶賛の声が殺到している。(フロントロウ編集部)