元スーパーモデルで、現在は料理研究家やTV番組の司会者など多方面で活躍するパドマ・ラクシュミが、7歳の時に親族から性的虐待を受けた際に直面した「残酷な現実」を明かした。

1度目の被害は7歳の時、2度目の被害は16歳の時

 ドナルド・トランプ米大統領が、連邦最高裁判所判事に指名したブレット・カバノー氏に、複数の女性から性的暴行被害を訴える声が上がっていることに起因して、誕生したハッシュタグ(※)「Why I Didn't Report(私が被害を告発しなかった理由)」を使って、パドマ・ラクシュミが7歳の時に親族から性的虐待にあったツラい過去を振り返った。

※SNSで利用できるキーワードであり、言葉の頭に「#(半角のシャープ)」をつけることによって、同じキーワードを使っている人の投稿を簡単に検索・閲覧することができる。

 「初めて性的虐待を受けた時、私は7歳でした。加害者の男性は、母の2番目の夫の親族だった。周りの人に助けを求めたけど、(加害者の男性を追及するかわりに)彼らは私のことを追い出した。これが私が被害を告発しなかった理由」

 当時まだ7歳だったパドマが、勇気を振り絞って被害にあったことを周りの大人たちに伝えたにもかかわらず、親族が犯した罪を隠すために黙殺されたことを告白。この時の出来事を振り返った米New York Timesのインタビューでパドマは、「この件を通して、声を上げると、被害を訴えた自分のほうが排除されるということを私は学んだ」と語っている。

画像: 1度目の被害は7歳の時、2度目の被害は16歳の時

 さらに、パドマは16歳と23歳の時にも性的暴行の被害にあったことを明かした。

 「次に性的暴行の被害にあった時、私は16歳で処女でした。相手は当時の私のボーイフレンド。80年代には、“デートレイプ(※)”という言葉や概念が存在していなかった。とても恐ろしかったのと同時に、恥ずかしかった。これが私が被害を告発しなかった理由」
※友人や知人、恋人など顔見知りの相手から合意のもとではない性行為を強要されること。


 「23歳の時、3度目の性的暴行被害にあいました。誰も私のことを信じてくれないと思った。それに、きっと誰も彼(加害者の男性)に立ち向かいたくなかったはず。アニタ・ヒルが性的暴行の被害を告発(※)した時、世間から彼女がどのように扱われていたか知っていたから。これが私が被害を告発しなかった理由」
※当時の米最高裁のクラレンス・トーマス判事の元部下であった黒人女性、アニタ・ヒルがトーマス判事からのセクハラ被害を告発した騒動。

すぐに告発できないだけの理由や事情がある

 昨年から活発化しているMeToo運動に次ぐ、新たなムーブメントとして注目を浴びている「Why I Didn't Report(私が被害を告発しなかった理由)」が誕生した背景には、前述のカバノー氏から性的暴行を受けたと訴える女性たちが高校時代や大学時代の被害を告発していることに、一部の人たちから批判が集まっていることにある。

画像: すぐに告発できないだけの理由や事情がある

 しかし、パドマは被害について黙っていた人たちのことを批判する声に対して、「悪魔の所業としか思えない出来事に直面すると、それを受け入れるのにとても時間がかかるの。とくに、ヴィクティム・ブレーミング(被害者を批判する行為)が蔓延する現代において、声を上げるのはものすごく勇気がいることよ。被害者なのに、まるで犯人のように扱われてしまうこともある」と反論。

 被害者が非難される現代の風潮こそが、被害を簡単には告発できない理由だと訴えた。(フロントロウ編集部)

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