ニッキー・ミナージュが幼少期や過去の恋愛で経験した「家庭内暴力(DV)」に言及した。(フロントロウ編集部)

幼少期や過去の恋人からのDVのトラウマを告白

 8月にリリースした最新アルバム『クイーン(Queen)』を記念して制作された、同名のドキュメンタリー番組『クイーン』が公開を控えているラッパーのニッキー・ミナージュ

 その一部を切り取った特別動画が公式SNSを通じて先行公開されたのだが、その中で、ニッキーが普段見せている“破天荒で強い女性”のイメージとはまったく違う、ナイーブな本性をさらけ出す場面があった。

 薄暗い部屋で撮影されたインタビュー動画の中で、ニッキーは幼少期に経験した父親から母親へのDVについて告白。

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#Queen The documentary - Coming Soon

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 声を震わせ、目に涙を浮かべながら「母が父に暴力を振るわれていた時のことを覚えてる。そんなとき、当時小さかった私はこんな風にして母の前に立っていたんだって母からよく聞かされるわ」と、両腕を広げ、小さな身体で母を父の暴力から守ろうと立ちはだかる当時の自分の様子を再現して見せたニッキーは、続けて、「私のことを、思いやりのない冷たい人間だとか、いつも不機嫌だと認識している人も多いと思うけど、気にしてない。だって、(父のDVを目の当たりにした)あの日から、『男性に決して虐待されたりするもんか。あんなふうに大声で自分の名前を呼んだりさせない』って心に誓ったんだから」と、過去のDVによるトラウマが原因で、現在のように、表向きは自分を強く見せようと振る舞うようになったことを明かした。

 言葉を選びながらゆっくりと語ったニッキーは、続けて公開された2本目の動画で、自分自身が過去に経験した元恋人からの虐待についても言及。

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#Queen The Documentary Coming Soon [Pt. 2]

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 「あんなに『それだけは許さない』って思っていたのに、今度は突然、私の人生にも母と同じことが起こった」と語り始めたニッキーは、相手が誰であるかは明かさなかったものの、過去に交際していたある男性との関係が原因で人生最悪の時を味わったと告白。

 「自分が空っぽの状態で、どうやって他人に希望を与えろっていうの?」、「ある人物にドン底に突き落とされたせいで、自分が誰かも分からない状態だった。レコーディング・スタジオに入るのでさえも怖かった」、「自分を信じることができなかった」と、当時の辛い心境を振り返った。

 その後、マイアミやニューヨークへと生活の拠点を移し、環境を変えたことで次第に勇気と以前の調子を取り戻したニッキーは、また音楽のインスピレーションを見つけることができ、アルバム『クイーン』の収録楽曲である「ココ・シャネル」や「グッド・フォーム」などをレコーディングしたと話している。

 それぞれたった数十秒間の動画ながら、かなりディープな告白が飛び出したニッキーのドキュメンタリー。今後解禁される全編には、さらに衝撃的な内容が含まれていることが予想される。


元恋人がニッキーからウケたDVを示唆

 ちなみに、2018年8月にはニッキーが2000年から約12年間交際していたサファリー・サミュエルズが、過去にニッキーにナイフで切りつけられたことがあると彼女からのDVを匂わせる発言をツイッターに投稿し物議を醸していた。

画像: 交際当時のニッキーとサファリ―。2人は2014年に破局。

交際当時のニッキーとサファリ―。2人は2014年に破局。

 サファリ―はニッキーを名指しにはしないながらも、「君にナイフで切りつけられて俺が死にそうになった日のことを覚えているか? 警察と救急車が出動して、俺はストレッチャーに乗せて運ばれたよな。君が刑務所送りにならないよう庇うために俺はウソをつかなくちゃならなかった。ああいうことが起こるのが一度だけじゃ済まななくなると、もう終わりにするしかないよな」とコメントしており、同ドキュメンタリーでは彼とのいざこざについても触れられることとなるのか、注目が集まっている。(フロントロウ編集部)

 

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