ラブコメ映画が大嫌いな女性が主人公のラブコメ映画『Isn’t It Romantic(イズント・イット・ロマンティック)』の主演女優レベル・ウィルソンが良かれと思ってしたある発言が大炎上している。(フロントロウ編集部)

 映画『Isn‘t ItRomantic』でレベル・ウィルソンが演じるのは、ラブコメが大嫌いな女性ナタリー。しかしある日まわりがラブコメディの世界のようにロマンチックに一変して、ナタリーの前に、ブレイク(リアム・ヘムズワース)とジョシュ(アダム・ディヴァイン)という2人の恋の相手が現れる。“地獄”を味わうこととなったナタリーの運命は…?

画像1: レベル・ウィルソンの「プラスサイズ」を誇りに思う発言が炎上、先輩にも怒られ本人が謝罪
画像2: レベル・ウィルソンの「プラスサイズ」を誇りに思う発言が炎上、先輩にも怒られ本人が謝罪

 そんなユニークな内容の映画は2019年のヒット作として注目されているのだが、映画のプロモーションをスタートさせたレベルが、トーク番組『エレンの部屋』で映画の話をしていた時にこう発言した。

「ラブコメ映画に主演できた初のプラスサイズ女子になれたことを誇りに思う」

 ぽっちゃり女優であるレベルのこの発言は、司会者のエレン・デジェネレスをはじめスタジオ中から拍手と歓声で祝されたのだが、ツイッターではこうならなかった。

初のプラスサイズ女子ではなかった

 ツイッター上で問題視されたのは、レベルが「ラブコメ映画に主演できた初のプラスサイズ女子」ではなかったという点。

 過去にも、クィーン・ラティファ(『ラスト・ホリデー』)やモニーク(『ファット・ガール 愛はサイズを超える』)といった、多くのプラスサイズ女優がラブコメ界で活躍している。それだけに、レベルの発言は、過去のプラスサイズ女優の偉業を無視していると解釈されてしまい炎上してしまった。

 これに対してレベルは「1に、厳密に言ってあの映画の女優たちがプラスサイズと言えるかに疑問がある。2に、あれらの映画が1人の主演によるスタジオ制作のラブコメ映画と分類できるかに疑問がある。若干のグレーゾーンがあるのよ」と釈明。しかし今度はこの発言が、あの人を怒らせてしまった。

 それは、先輩プラスサイズ女優のモニーク。レベルに宛てて、「グレーゾーンや細かい解釈をもうけて私たちの活躍をなかったことにしようとするこの業界のやり方に屈しないで。ちょっと時間を取って、歴史を勉強してほしい。(過去の女性の偉業を)無視することに加担しないで。あなたの幸運を祈るわ」とツイートした。

レベルが「ブロック」してさらに炎上

 大先輩モニークからお叱りを受けたレベルは、こうツイート。

「私はあなたやクィーン・ラティファを心から敬愛している。誰かの偉業を無視するつもりはありませんでした。私はすべてのプラスサイズの女性と、私たちのような女性が作っているポジティブな流れを応援しています」

 ここまでは良かったのだが、次にレベルが取った行動がまずかった。レベルは自身の発言を批判する人のアカウントを次々とブロックし始めたのだ。

 この行為はすぐにツイッター上で話題になり、「#RebelWilsonBlockedMe(レベル・ウィルソンにブロックされた)」や「# RebelBlockedMeParty(レベルにブロックされた会)」といったハッシュタグが拡散。口をすべらせた発言に対する批判から、意図的な行動に対する批判へとバッシングは移り、レベルに対する炎上劇は第2ステージに進展してしまった。

 これを受けて、レベルが再ツイート。

「プラスサイズの女性を勇気づけようという良心から、自分より先に高みを目指した、モニーク、クィーン・ラティファ、メリッサ・マッカーシー、リッキー・レークやその他の女性への尊敬の念を欠いた行動を取ってしまいました。ソーシャルメディアで良心的な意見を聞き、自分の言葉が間違っていただけでなく人を傷つけていたことを理解しました。自分が解決したかった問題の原因になっていたなんて、恥ずかしいうえに受け入れがたいことです。ツイッターでみなさんをブロックしたのは、批判に傷ついたから。しかし、そういった方たちの意見にこそしっかり耳を傾けなくてはいけないと気づきました。再度、深く謝罪します」

 こう平謝りしたレベル。

 映画『Isn’t It Romantic』はレベルの初プロデュース作。コメディ界の未来をひっぱる注目株であるレベルにとっては大成功が期待されている作品なだけに、なんとも不本意な形により出だしからつまずいてしまった。今回の炎上劇が映画の成績にどう影響するかは、来年2月14日バレンタインデーの全米公開で分かる。(フロントロウ編集部)

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