人の気をひく“ミステリアス”な雰囲気
デビュー直後といえば、できる限りプロモーションを行い、精一杯世間での認知度を上げようとするもの。しかしH.E.R.はその反対。リリースするシングルやアルバムのカバーに写っているのは、H.E.R.のシルエットのみ。そして、ライブの際には大きなサングラスをかけて出演。SNSなどへの露出も最小限と、徹底したミステリアスさを演出し、ミステリアスな雰囲気が逆に「一体何者なの?」とさらなる注目を生み出している。
大物アーティストらからも評価される実力
アーティストとして世界中から注目されるにつれ、H.E.R.の正体は少しずつ明らかになっている。H.E.R.の正体とは、ギャビ・ウィルソンという名の21歳で、幼いころからテレビに出演し、その歌唱力を披露していた経歴を持つ。R&B界の大御所、アリシア・キーズやアッシャーなどからも評価され、ドレイクともコラボするほどの実力を持つアーティスト。
正体を明かさなかった理由は、自身の音楽のメッセージをより的確に受けとって欲しかったからなのだとか。米Elleのインタビューにて、「世間に、私がどんな人とつるんでいるかとか、関係ないことを気にせずに私の音楽を聴いてもらえたし、自分も音楽だけに集中することができた」と語っている。
新曲のミュージックビデオを公開
今後、要注目の彼女がつい先日、「Could’ve Been(クドゥブ・ビーン)」の新ミュージックビデオを公開した。フィーチャリングとして参加したのは、ヒット曲「Don’t(ドント)」で知られるブライソン・ティラー。
R&B界のこれからを確実にリードすると期待されている2人が、続かなかった幸せを描いた失恋ソングを切なく歌う。
(フロントロウ編集部)