テイラー、アリアナ、ビヨンセが「主要部門ノミネート」を逃す
米現地時間の12月7日、第61回グラミー賞のノミネート作品&アーティストが発表された。
今年は、Apple Musicが一般発表よりも15分早く独占でノミネートリストを発表するという異例の措置が取られるなど、例年よりもさらに注目が集まったノミネーション発表。
しかし、フタを開けてみると主要4部門への入選が有力視されていたテイラー・スウィフトやアリアナ・グランデ、ビヨンセ&夫ジェイ・Zのコラボユニットであるザ・カーターズがノミネートを逃すという意外な結果となった。
グラミー賞ノミネートの常連として知られるテイラーは、2017年11月にリリースした『レピュテーション』が最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネートされたものの、今回はこの1部門のみ。
アリアナは、2018年8月にリリースしたアルバム『スウィートナー』が、テイラーと同じく最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞に、同アルバムからのシングル「ゴッド・イズ・ア・ウーマン」が最優秀ポップ・パフォーマンス賞(ソロ)にノミネートされたものの、2部門にとどまった。
ザ・カーターズは、6月にサプライズリリースした『エヴリシング・イズ・ラヴ』が最優秀最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞、収録楽曲の「サマー」が最優秀R&Bパフォーマンス賞、パリのルーブル美術館で撮影されたアーティスティックな映像が話題となった「APESHIT/エイプシット」が最優秀ミュージック・ビデオ賞にノミネートの3部門にノミネートした。
ラッパー勢がリード
今回のグラミー賞で、主要2部門を含む8部門にノミネートし、圧倒的な強さを見せつけたのは、ピューリッツアー賞を受賞したことでも話題になったラッパーのケンドリック・ラマー。
さらに、音楽ストリーミングサービスのSpotify(スポティファイ)で史上最もストリーミングされたアーティストの1位に輝いたラッパーのドレイクが主要3部門を含む7部門にノミネートして、ケンドリックに続いているほか、メジャーデビューアルバムの『インベージョン・オブ・プライバシー』が爆発的ヒットを記録したラッパーのカーディ・Bも主要2部門を含む5部門にノミネートを果たす大健闘を見せている。
以下、主要4部門にノミネートした作品やアーティストを紹介。ノミネートの全候補曲&アーティストはグラミー賞の公式ページにて確認できる。
【年間最優秀レコード】
「アイ・ライク・イット」 カーディ・B、バッド・バニー、J・バルヴィン
「ザ・ジョーク」 ブランディ・カーライル
「ディス・イズ・アメリカ」 チャイルディッシュ・ガンビーノ
「ゴッズ・プラン」 ドレイク
「シャロウ」 レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー
「オール・ザ・スターズ」 ケンドリック・ラマー&シザ
「ロックスター」 ポスト・マローン feat. 21サヴェージ
【年間最優秀アルバム】
『インベージョン・オブ・プライバシー』 カーディ・B
『バイ・ザ・ウェイ、アイ・フォーギブ・ユー』 ブランディ・カーライル
『スコーピオン』 ドレイク
『H.E.R』 ハー(H.E.R.)
『ビアボングズ & ベントレーズ』 ポスト・マローン
『ダーティー・コンピューター』 ジャネール・モネイ
『ゴールデン・アワー』 ケイシー・マスグレイヴス
『ブラックパンサー:ザ・アルバム』 (映画『ブラックパンサー』サウンドトラック)
【年間最優秀楽曲】
「オール・ザ・スターズ」 ケンドリック・ラマー&シザ
「ブード・アップ」 エラ・マイ
「ゴッズ・プラン」 ドレイク
「イン・マイ・ブラッド」 ショーン・メンデス
「ザ・ジョーク」 ブランディ・カーライル
「ザ・ミドル」 ゼッド、マレン・モリス、グレイ
「シャロウ」 レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー
「ディス・イズ・アメリカ」 チャイルディッシュ・ガンビーノ
【最優秀新人賞】
クロイ&ハリー
ルーク・コムズ
グレタ・ヴァン・フリート
ハー(H.E.R.)
デュア・リパ
マーゴ・プライス
ビービー・レクサ
ジョルジャ・スミス
音楽界最高峰の栄誉は一体どの楽曲&アーティストの手に? 現地時間2019年2月10日にロサンゼルスのステープルズ・センターで開催される第61回目をグラミー賞の授賞式。日本ではWOW WOWにて独占生中継される。(フロントロウ編集部)