ロンドン市内にある高齢者福祉施設、ロイヤル・バラエティ・ブリンスワース・ハウスを訪問したメーガン妃が、入居者との交流中にフェミニストらしい適確なコメントをして評判に。
主に、若い頃にエンターテイナーとして活躍し、芸の道を極めたお年寄りたちが暮らしていることで知られる同施設を訪れたメーガン妃は、ある女性入居者との会話の中でこんなやりとりを繰り広げた。
妊娠中のメーガン妃のお腹を見て、「とても美しいわ。順調そうね」と言葉をかけた女性に対し、メーガン妃は「あなたは、お子さんはいらっしゃるのですか? 」と質問。
女性が「いいえ、いないの。私はキャリア(仕事)を選んだのよ」と答えると、メーガン妃は、「なるほど」といった様子で微笑みを浮かべ、深く頷きながら、「そうなんですね。(その決断は)私にもよく理解できます」と答えた。
"Do you have kids?" asks Meghan.
— Hannah Furness (@Hannah_Furness) 2018年12月18日
"No I don't, I had a career."
"Yes... that I understand."#DuchessofSussex #DuchessMeghan https://t.co/iJm0VFriBk
一見、何気なく聞こえるメーガン妃の言葉だが、この回答には、彼女の個人的な経験やキャリアへの想いが反映されていると言われている。
ヘンリー王子との結婚前、2011年から2013年までの約2年間、映画監督のトレヴァ―・エンゲルソンと結婚生活を送ったメーガン妃。
約6年間の交際を経て結婚したメーガン妃とトレバーだったが、合計8年という長い時間を共にしながらも、当時、女優としてのキャリアに邁進していたメーガン妃がトレバーとの間に子供をもうけることはなかった。
その後、ヘンリー王子と出会い、結婚したメーガン妃が、第1子の妊娠を発表したのは、一般的には高齢妊娠といわれる37歳。
30代後半までキャリア優先の人生を歩み、そのうえで、子供を持つことを選んだ彼女だからこそ、今回の「子供よりキャリアを選んだ」という年配女性への「理解できます」という言葉は、単なる儀礼的なものではなく、より深い意味を持つものととらえられる。
また、海外では、メーガン妃の同意コメントには、現在でこそ女性が子育てとキャリアを両立させやすくなりつつあるものの、「女性は家庭に入って子供を産み、育てるのがあたりまえ」と言われていた時代に、あえて「子供を持たずに仕事に生きる」という、当時にしては革新的な決断を下した年配女性への尊敬を表すニュアンスも含まれていると解釈されており、「さすがフェミニスト」などと称賛を集めている。(フロントロウ編集部)