『ブラックパンサー』セーターを白人が着用
ファストファッションブランドのフォーエバー21が販売している、映画『ブラックパンサー』にインスパイアされたセーターが波紋を呼んでいる。
問題になっているセーターとは、チャドウィック・ボーズマン演じるブラックパンサーが暮らすワカンダ王国の国民が掲げるスローガン「ワカンダ・フォーエバー」という言葉が描かれたもの。
このアイテム自体はまったく問題ないのだけれど、フォーエバー21はオンラインサイトに掲載するセーターを、白人モデルに着用させたことで多くのネットユーザーが憤りをあらわにしている。
『ブラックパンサー』は、マーベル映画初の黒人ヒーローとして描かれ大ヒットした作品であり、「ワカンダ・フォーエバー」と叫ぶワカンダ王国の国民の姿は、黒人文化を象徴する物語としても大絶賛された。
そんな物語にインスパイアされたセーターは、もちろん白人が着てはいけないということではないのだが、オンライン上に掲載されたイメージ画像で、あえて白人モデルを起用したブランドの判断に疑問符を投げかける声が広がっている。
「ヘイ、フォーエバー21。ワカンダの商品に白人のモデルを起用するなんて一体何を考えているんだい?不適切だと思っていなかったとしてもさ…。元従業員として、非常に不快な気持ちになりました」
「フォーエバー21、冗談だって言ってください」
「フォーエバー21は、ワカンダ・フォーエバーのセーターを着るモデルに真っ青な白人を選んだんだね。泣く」
これを受けてフォーエバー21は、白人モデルが着用するセーターの画像と、該当ツイートを削除する措置をとったものの、声明文などは発表していない。(フロントロウ編集部)