「男女平等」のために人生を捧げる女性の物語
そもそも「男女平等」という概念が存在せず、女性が社会に出て働くことはおろか、自分の名前でクレジットカードを作ることさえできなかった1970年代のアメリカで、女性弁護士のルース・ギンズバーグがおこした史上初の「男女平等」裁判。法律の専門家たちから「100%負ける」と断言されたにもかかわらず、彼女はなぜ上訴に踏み切ったのか?そして、どうやって時代を動かす世紀の大逆転を起こしたのか?
貧しいユダヤ人家庭に生まれた主人公のルース・ギンズバーグは、「すべてに疑問を持て」という亡き母の言葉を胸に努力を重ね、名門ハーバード法科大学院へ進学。1956年当時、500人の生徒のうち女性はたったの9人で、校内には女子トイレもなかった。
その時代には珍しく家事や育児に積極的な夫マーティの協力もあって、ルースは大学院を首席で卒業するが、どこの法律事務所に面接へ行っても「女だから」というだけで門前払い。やむなく大学教授になるも、弁護士になる夢をあきらめきれず。そんなルースの姿をずっとそばで見てきたマーティが、ある訴訟の記録をルースに見せる。ルースはその訴訟が歴史を変える裁判になることを信じ、自ら弁護を買って出るのだが…。
主人公のルース役に映画『博士と彼女のセオリー』の女優フェリシティ・ジョーンズ、ルースの夫マーティ役に映画『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー、そしてルースとともに裁判で闘うアメリカ自由人権協会(ACLU)の職員メル役にNetflixオリジナルドラマ『マニアック』のジャスティン・セローという、実力派俳優3人が肩を並べる。
モデルになった女性弁護士は“生きる伝説”
ちなみに、映画『ビリーブ 未来への大逆転』の主人公で実在する女性弁護士のルース・ギンズバーグは、今なお、最高齢の85歳でアメリカの最高裁判事を勤める現役の法律家であり、男女平等や女性の権利について長年闘ってきた米法曹界の重鎮として、その功績を称えられている。
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(フロントロウ編集部)