物議を醸している「ファイア・フェスティバル(Fyre Festival)」に関する広告投稿をしたケンダル・ジェンナーに支払われた金額が明らかになった。(フロントロウ編集部)

「1投稿」が一般人の年収大きく超える

 2017年に開催され大失敗に終わった「ファイア・フェスティバル(Fyre Festival)」が、ドキュメンタリー番組としてHuluとNetflixの両方から配信されたことで再び注目を浴びている。

 トップモデルやインフルエンサーを起用した実現できるレベルをはるかに超える期待を生んだPRで、SNS世代を中心に爆発的な話題を呼んだ「ファイア・フェスティバル」は、実際は、参加者や出資者、さらには従業員からも金をだまし取る詐欺事件に発展した。

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 そこで大きな論点になったのが、現実とは全く異なる虚像を生み出した“巧みな”PR方法。

 ラグジュアリーなPR動画に加えて、ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルたちやベラ・ハディッド、エミリー・ラタコウスキーなどの世界トップの著名人が「ファイア・フェスティバル」のハッシュタグをつけて一斉にインスタグラムに投稿。

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 この投稿をしたひとりであるケンダル・ジェンナーに支払われた金額が、Netflixのドキュメンタリー番組『FYRE/夢に終わった史上最高のパーティー』によって明らかになった。

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 インスタグラムのフォロワーが1億人を超え、ミレニアル世代の圧倒的な支持を得るケンダルは、現在は削除されているファイア・フェスティバルの投稿1つで、なんと25万ドル(約2,700万円)が支払われたという。

 さらには、他のインフルエンサーも「SNS広告」として支払われた金額が20万ドルを下回る者はいなかったとも言われている。

「SNS広告」の法律を変えた投稿

 モデルたちが広告費をもらってSNSに投稿し、多くのユーザーに話題を広めた「ファイア・フェスティバル」だが、これらの投稿のほとんどには、広告費やスポンサー契約のものだということを示す「#ad」や「#Sponsored」といった文字が表示されていなかった。

 当時の「SNS広告」には、こうした広告表示をしない投稿がたくさん存在したけれど、ファイア・フェスティバルの投稿が多大な被害をもたらした後に、アメリカの法律が改正。

 現在は、SNS上で商品を宣伝する場合には、広告であることを記載して通常の投稿と差別化することが義務づけられている。(フロントロウ編集部)

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