近年発展が目覚ましい人工知能の開発。そんなAIの波が、インスピレーションが肝である芸術分野にまで押し寄せてきている。
今回AIに絵を描かせてオークションに出品したのは、フランス人グループObvious。彼らは、アートやAIを学ぶ学生たちで、アートを通してAIを身近なものにしたいと活動している。

そんな彼らは1年ほど前にGANsというアルゴリズムと出会い、AIに歴史的絵画を学ばせ、その後自由に描かせてみたそう。
絵の出来は・・・?
AIが勉強後に自力で描いた絵がこちら。

まるで18世紀に描かれた肖像画のようなこの絵は、「エドモンド・ベラミーの肖像」と名付けられた。
今回落札されたのはこの絵で、1766年創設の歴史あるイギリスのオークションハウス、クリスティーズで出品されたAIによる初めての絵画。その落札額は、約77万円から110万円程度になるだろうと関係者は予想していた。
絵画の落札額は…!?
初のAIによる絵画の落札額は、なんと予想を大きく上回る、約4,800万円!(432,500ドル)

Obviousはこの結果をとても喜んでおり、「AI分野でこれまで研究してきた方々に感謝しています。この新しいテクノロジーの芸術分野における世界的話題にかかわれて光栄です」と謙虚に語っている。
なお、落札者は正体を明かしていない。
(フロントロウ編集部)