2018年ゴールデン・グローブ賞で女性の映画関係者が黒いドレスを着て、映画業界における女性の地位向上を目指し始まったTIME’S UPキャンペーン。2年目の今年はTIME’S UP X2とキャンペーン名を更新し、さらなる活動を行っている。
しかしそんな中、2007年から2018年の11年間でヒットした映画トップ1,200作品の中で、女性が監督した作品はたったの4%だったことが判明。それをうけて、Time’s UPと南カリフォルニア大学がこの#4percentChallengeを企画。そして、『メン・イン・ブラック : インターナショナル』の主演女優テッサ・トンプソンが、サンダンス国際映画祭で行ったスピーチ内でこのチャレンジをアナウンスした。
“Because only 4% of the top 100 studio films over the last DECADE have been directed by women, #TIMESUP is initiating a challenge, the 4% challenge, and I intend to take it: I commit to working with a female director in the next 18 months.” -@TessaThompson_x #TIMESUPX2 pic.twitter.com/GjsuqeryKj
— TIME'S UP (@TIMESUPNOW) 2019年1月26日
気になる4%チャレンジの内容は、今から18ヵ月の間に女性監督と仕事をすると表明していくシンプルなもの。
このチャレンジにTwitterなどで続々と参加を表明するコメントが挙がっている。
女優であり、女優の活躍の幅を広げたいと自身でテレビドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』の制作総指揮も務めたリース・ウィザースプーンも参加を表明。
Count me in @TessaThompson_x #TIMESUPX2 ♀️Support #FemaleFilmmakers https://t.co/Kj4FJqTBhs
— Reese Witherspoon (@RWitherspoon) 2019年1月26日
テッサ・トンプトンはスピーチの後のツイートで、「どの男性俳優が参加してくれるの?」と、女性だけでなく男性の賛同も呼びかけた。
Last night in a keynote speech at @sundanceorg I announced that I will join the @TIMESUPNOW #4percentChallenge. I will work with a female director in the next 18 months. I know @brielarson, @kerrywashington, & @jurneesmollett are in. Which male actors are with us?
— Tessa Thompson (@TessaThompson_x) 2019年1月26日
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の監督であるJ.J.エイブラムスは、自分だけでなく自身の制作会社もチャレンジに参加するとツイート。
Love this!@bad_robot is 100% on board!
— JJ Abrams (@jjabrams) 2019年1月27日
Thank you @TessaThompson_x, @TIMESUPNOW and @Inclusionists! https://t.co/YCvIGqF4I4
さらには、ユニバーサルスタジオやドリームワークスの親会社である大手映画製作配給会社ユニバーサルフィルムドエンターテイメントグループも参加を表明した。
Universal Pictures’ Peter Cramer, Focus Features’ Peter Kujawski and DreamWorks Animation’s Margie Cohn proudly join their colleagues throughout the industry in accepting the #TIMESUP #4PercentChallenge. https://t.co/llVyB2W8Rn @TIMESUPNOW
— Universal Pictures (@UniversalPics) January 29, 2019
そのほかにも女優のジェニファー・ロペスやオリビア・ワイルド、有名映画プロデューサーなど多くの著名人がすでに参加を表明している。
最近映画業界の中でも、とくに注目されている女性監督問題。昨年のゴールデン・グローブ賞では、ナタリー・ポートマンが男性しかノミネートされていない監督賞に舞台上から皮肉を言い放って称賛されたり、今年のアカデミー賞でもまた女性がいないことが問題に。しかし、この4%チャレンジが終わる18ヵ月後には女性監督が増えているかもしれない。(フロントロウ編集部)