グラミー賞授賞式に行きたい…！
音楽業界で“最も権威ある賞”と言われるグラミー賞の授賞式は、毎年ベテランのアーティストから注目の若手アーティストまで、そうそうたるメンバーが一堂に会することで知られる。また、知名度だけでなく、実力も申し分ない豪華アーティストたちのパフォーマンスや一夜限りの夢の競演を見られることも、見所のひとつ。
そんなグラミー賞授賞式に、ノミネートされている人やその関係者、音楽業界に携わる人たち以外の、いわゆる“一般人”が行くことは可能なのだろうか？この素朴な疑問に、グラミー賞を主催するザ・レコーディング・アカデミーの投票メンバー（※）だというケヴィン・アウマンが米Q&Aサイト「Quora（クオラ）」で答えた。
※ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス（NARAS）の会員のことで、グラミー賞のノミネーション作品・アーティストは1万人以上の会員の投票によって決まる。
昨年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞したブルーノ・マーズ。
まずケヴィンによると、グラミー賞授賞式は「クローズドイベント（※）」のため、残念ながらノミネートされている人（＆その関係者および同伴者）、ザ・レコーンディング・アカデミーが招待した特別ゲスト、そして投票メンバー以外は、基本的には出席できないことになっているという。また、投票メンバーであっても授賞式に出席する場合は必ずチケットを購入しなければならないそうで、価格は1番安いもので約2万円はするという。しかも、ケヴィンによると、投票メンバーでも授賞式のチケットを入手するのは非常に困難なのだとか。
※主催者側が、ある一定の条件を満たした人のみを招待する完全招待制のイベント。
これまでにグラミー賞授賞式が開催された回数が最も多い、米ロサンゼルスにあるステイプルズ・センターの収容人数は約20,000人。アーティストとその関係者や、特別ゲストだけでも相当の人数がいるうえに、機材やステージを設置することによって複数の席が潰されることを考えると、残った座席の数が投票メンバーの人数を下回ることは容易に想像がつく。
さらに、投票メンバーはチケットを転売することを禁じられているため、チケットが一般に出回ることは考えにくく、“グラミー賞授賞式のチケットを売ってます”と謳うサイトや業者はほぼニセモノだと思ったほうがいいと、ケヴィンは警告した。
一般人に残された道は2つ
ただし、一応、一般人がグラミー賞授賞式に行く道はまだ2つされている。ひとつは、有名企業やTV番組、雑誌などが行なっている懸賞企画。当たる可能性はかなり低いが、ちゃんと日本人向けに開催されているものは授賞式のチケットだけでなく、往復航空券や宿泊先もちゃんと手配されている場合が多いので安心できる。
そしてもうひとつは、以前フロントロウでご紹介した「席埋め係」になるという方法。通称「シートフィラー（Seat Filler）」、日本語で言うところの「席埋め係」は、グラミー賞やアカデミー賞の授賞式でセレブが檀上に上がったりお手洗いに行ったりした際に、空席が目立たないよう不在の間だけ席を埋める人たちのこと。無給のボランティアだが、席埋め係になると、授賞式に参加できるだけでなく、場合によってはセレブの隣に座れることもあり、志願者が後を絶たない。
席埋め係の斡旋を行なう専門会社「シートフィラーズ・アンド・モア（Seat Fillers and More）」のディレクターを勤めるテッド・アブシャー氏が米Pedestrianに語った話によると、席埋め係は“ハリウッドの公然のヒミツ”と言われており、アブシャー氏の会社では最初に仮登録を行ない、履歴書や写真を送ってもらってから、正式にメンバー登録となるという。
ただし、登録されたからといって、必ず希望のイベントに席埋め係として参加できるわけではなく、参加希望者が殺到した場合は抽選で選ばれることになっている。ちなみに、アブシャー氏いわく、2017年はグラミー賞授賞式の募集人数約350名に対し、34,000人近い応募があったそう。
第61回グラミー賞授賞式 出演者リスト
【パフォーマンス】
カミラ・カベロ、カーディ・B、ダン＋シェイ、ポスト・マローン、ショーン・メンデス、ジャネール・モネイ、ケイシー・マスグレイヴス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、マイリー・サイラス、ブランディ・カーライル、H.E.R.、ダイアナ・ロス、 マレン・モリス、リトル・ビッグ・タウン、リッキー・マーティン 、ドリー・パートン、ケイティ・ペリー、J.バルヴィン、アルトゥーロ・サンドヴァル、ヤング・サグ、トラヴィス・スコット、レディー・ガガ、デュア・リパ、マーク・ロンソン、セイント・ヴィンセント etc.
【司会】
アリシア・キーズ
日本から視聴する場合はコチラから。
『生中継！第６１回グラミー賞授賞式』
2月11日（月・祝）午前9:00［ＷＯＷＯＷプライム］ ※二カ国語版（同時通訳）
『第61回グラミー賞授賞式』
2月11日（月・祝） よる10:00［ＷＯＷＯＷライブ］ ※字幕版
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（フロントロウ編集部）
