リブート版制作の可能性が報じられ、世界中のファンたちを沸かせている大人気ドラマ『ゴシップガール』。しかし、もしも同作が再び蘇るとしたら、絶対に見直されなければならないあるポイントがあると、一部の作品ファンたちが指摘している。
それは、同作で俳優のエド・ウェストウィックが演じたキャラクター、チャック・バスの描かれ方。
ネタバレとなってしまうので詳しくは解説しないが、同シリーズの初回エピソードには、ニューヨークの有名ホテル御曹司である高校生のチャックが、女性キャラクター2人に対して無理やり、力ずくで性行為を迫るシーンが含まれている。
しかし、その後、チャックが自身が行った性的暴行未遂について咎められたり、罰を与えられたりすることはなく、カジュアルに流され、物語はどんどん先へと進んで行ってしまう。そればかりか、最終的にチャックは“愛すべきキャラクター”として描かれている。
同エピソードが放送されたのは、現在世界中で活性化している「#Me Too」や「#Time’s Up」に代表されるようなセクハラ撲滅運動がまだ盛んではなかった2007年。『ゴシップガール』でチャックが罪に問われることが無かったように、ほかの多くの作品でも、相手に性行為を強要しようとしたキャラクターに対して、厳しい顛末が描かれることは稀だった。
しかし、高校生たちを主体にした、若い世代の視聴者に向けたシリーズである『ゴシップガール』が、もしも現代に生まれ変わるとしたら、たとえ未遂であっても性犯罪を犯そうとしたチャックの罪は、きちんと罰せられなければならない。
もしもリブート版でもオリジナル版と同じ様にチャックの罪がただ流されてしまったら、現代の視聴者から批判が噴出することは目に見えている。
リブート版の制作については現時点では決定ではないが、同シリーズをまた目にする日をたくさんのファンたちが期待していることは確か。初放送から12年以上が経った現代に蘇るとしたら、今という時代に合った物語が描かれる必要がある。(フロントロウ編集部)