Photos: ゲッティイメージズ
70年近くもイギリス女王として国民に愛されたエリザベス2世。96歳で亡くなった女王が世界中で追悼されるなか、イギリスに人生を捧げたエリザベス女王の国民への思いや、じつはユーモアたっぷりな性格が垣間見られる名言を紹介。(フロントロウ編集部)

「この世界は決して住みやすい場所ではありません。ご両親はいつかあなたのもとを去り、あなたを無条件に守ろうとしてくれる人は誰もいなくなるでしょう。だからこそ、あなたは自分の信念や自分自身のために闘えるようにならなくてはいけないのです。そして時には、下品な言葉でごめんなさいね、ガツンとやってやらなくてはいけません」


「行動と熟考。そのあいだで上手くバランスを取らなくてはいけません」


「昔の君主は兵士を率いて戦場に赴き、君主によるリーダーシップはつねに親密なものでした。しかし現代はすっかり様子が変わっています。私が国民の皆さんを戦場に率いることはないですし、法を制定したり、裁きを与えたりすることもありません。しかしそんな私にもできることがあります。それは、この古い島々と英連邦に暮らす人々に私の心と愛を捧げることです」


「人々に信じてもらう存在になるためには、人々の目に触れる存在にならなくては」

画像: エリザベス女王が原色を着ることが多かったのは、小柄な女王でも目立って「人の目に触れる」ためのアイディアだった。

エリザベス女王が原色を着ることが多かったのは、小柄な女王でも目立って「人の目に触れる」ためのアイディアだった。

(公式行事中にある携帯電話が鳴った女性に向って)

「電話をお取りになって。とても重要な方からの連絡かもしれないですし」


「勇敢な者は、上手くいかなかったときに倒れて敗北を認めたりはしません。そんなときこそ、より良い未来のためにさらに力を振り絞るものです」


「悲しみは愛の代償として支払うものなのです」


「私にとって笑顔を作ることは痛みをともなうことなのです。なぜ女性はつねにほほ笑んでいることを求められるのでしょう?フェアではないですね。男性が重苦しい表情をしているときは、憂うつではなく真面目という印象を受けるのに」

画像: 女王は「あまり笑わない」というイメージが強く、笑顔を見せると「珍しい」「今日は機嫌がよい」などと言われることが多かった。

女王は「あまり笑わない」というイメージが強く、笑顔を見せると「珍しい」「今日は機嫌がよい」などと言われることが多かった。

「夫はどんなときも私の強さであり支えです。彼が考えるよりもずっと多くの恩を彼から受けています」


「(チャールズ皇太子の70歳の誕生日式典にて)キャンドルの数が1回で吹き出せる息の量を超える年。それが70歳です」


「すべての素晴らしい家族がそうであるように、我が家にだって、衝動的で言うことを聞かない若者や、家族間の意見の不一致といった、変なところはありますよ」

画像: 2016年には女王の生誕90年を記念して、エリザベス女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ジョージ王子の4世代が並んだ公式写真が記念切手として発売された。

2016年には女王の生誕90年を記念して、エリザベス女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ジョージ王子の4世代が並んだ公式写真が記念切手として発売された。

「仕事とは、この地球上に存在するための家賃のようなものです」


「本当の愛国心とは、他者の愛国心への理解を排除しない」


「差別は未だに存在します。自分の信仰が脅威にさらされていると感じる人もいれば、見知らぬ文化に対して不満を持つ人もいます。そんな人が知らなければならないことは、他者に歩み寄ることで得られるものがたくさんあるということ、そして多様性とは脅威でなく、確かな強さであるということです」

画像: エリザベス女王の即位5年にあたる1957年に撮られた公式写真。

エリザベス女王の即位5年にあたる1957年に撮られた公式写真。

 イギリス最長在位を誇り、イギリス君主として史上最も多くの地域を訪れたエリザベス女王。96歳で、イギリス国民に捧げた人生の幕を閉じた。(フロントロウ編集部)

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