
ファーストルックはトップモデルのジジ・ハディッドが務め、可憐に登場して。
ニューヨークの午前10時に行なわれたこのショーは、“Dreaming(ドリーミング)”がテーマ。会場となったチプリアーニ・ウォール・ストリートは、ヴィンテージ風のヘリテージフローリングにベルベットのカーテン、ディスコボールやシャンデリアを備え、オールドスクールのボールルームを彷彿させる装飾を施した。

今最も旬なモデル、カイア・ガーバーがヴィンテージ風のアーティスティックな装いでランウェイに登場。
また、シンガーのバリー・マニロウによるフィナーレパフォーマンス、スタジオ54のカプセル・コレクションの発表など、個々のスタイルとグラマー、ロマンスを祝福したものとなった。
「私がニューヨークに来たときは、ファッション、シアター、音楽、アートには素晴らしい創造性がありました。歩道はランウェイになり、スタイルを表現する場であったのです。エッジが効いて荒々しく、しかしその根底にはエナジーと想像力、自由の感覚がありました。ルールが消えたとき新しいグラマーが生まれるのです」ーデザイナーのマイケル・コース
今回のテーマを象徴するものとして、マイケル・コースは著名なナイトクラブ「スタジオ54」とパートナーシップを組み、レディ・トゥ・ウェアとアクセサリーのカプセルコレクションを制作。

人気急増中のモデル、ナオミ・チン・ウィンは、オールベージュの美しく都会的なニットスタイルで。
時代を象徴するクラブの大胆なグラフィックロゴを様々な形で採用し、贅沢かつニューヨークの歴史の中に見られる日常を想起させるものとなった。

ゴールドの輝きが美しい大胆なプランジングネックドレスをまとった、モデルのレベッカ・ロンジンダイク。歩くたびに揺れるフェザーのあしらいもゴージャス。

ナイトクラブ「スタジオ54」のロゴがあしらわれたモダンなドレス。
「1977年に初めてスタジオ54を訪れたときから、スタイルをミックスすることとグラマーが本当に特別なことであることはわかっていました。そこにはファッションにルールはなく、ドレスコードもありませんでした。人々は着たいものを着ていたし、いつだってどこかグラマラスで、思い切ったものだった」ーデザイナーのマイケル・コース
今年のランウェイショーではまた、伝説のバリー・マニロウにフィーチャーし、素晴らしいパフォーマンスがラストを飾った。シンガーでありソングライターであるマニロウの代表曲「コパカバーナ」が歌われたなか、モデルたちはフィナーレを歩き、記憶に残る演出となった。さらに、1994年に初めてのランウェイを歩き、長年のミューズであり続けるパティ・ハンセンがショーを締めくくったことでも注目を浴びた。

ラストは「スタジオ54」の常連でもあり、元祖スーパーモデルのパティ・ハンセンが務めたことでも話題に。
マイケル・コースのフォール2019 マイケル・コース コレクションは以下の動画からも見ることができる。
Fall 2019 Michael Kors Collection Runway Show
youtu.be(フロントロウ編集部)