「ミレニアル世代」と「ジェネレーションZ」
ここ数年でよく耳にするようになったミレニアル世代と、その次の世代を指すジェネレーションZ。
どちらも「今ドキ世代」と言われることが多いけれど、この2つの言い方には明確な違いがあるって知っていた?
米ピュー・リサーチ・センターが2019年1月に発表した世代の年齢層を定義したグラフによると、ミレニアル世代とジェネレーションZは、ある年を境に区別するという。
自分の生涯の肩書となる世代を二分する西暦とは…、1996年。
1996年は、日本では原爆ドームが世界遺産に登録され、イギリスではチャールズ皇太子がダイアナ妃との離婚に合意し、アメリカではアトランタオリンピックが開催された年。
また、ダヴ・キャメロンやマーティン・ギャリックス、テイラー・ヒル、トム・ホランド、ゼンデイヤ、ヘイリー・スタインフェルドなどのセレブが生まれた年でもある。
そんな年を境に、1996年より後に生まれた人々(※)、いわば1997年生まれ以降の人のことを新しい世代となるジェネレーションZと呼ぶ。
※同リサーチが調査を求めたジェネレーションZの世代は、2018年時点で年齢が13歳から21歳まで。
そして1996年(2018年時点で22歳の人)までに生まれた人が、ミレニアル世代と呼ばれることになる。
さらに驚きなのは、ミレニアル世代が1981年から1996年までの15年間に生まれた世代を指すということ。今ドキと言われていたミレニアル世代は、じつは2018年時点で38歳の人たちまで含まれる。
1999年にリリースされたバックストリート・ボーイズの大ヒットアルバムが『ミレニアル』というタイトルだっただけに、じつは“ザ・ミレニアル”な世代ど真ん中は、アラサーということになる。
ちなみに同リサーチによると、ミレニアル世代とジェネレーションZでは最大で25歳もの年齢差があり、時代の変化で育った環境が違うようにも思えるけれど、意外にも価値観という面においては大きなギャップはないという調査結果が出ている。
また同リサーチで唯一、他の世代とジェネレーションZの大きな違いが生まれたのは、ジェネレーションZの人々のほうが、英語のHerやHisのような性別を区別する言葉以外の中性代名詞(Gender-Neutral Pronouns)を使うことにより馴染みがあることだった。(フロントロウ編集部)