毎年15万人以上訪れるフェスに変化が
毎年6月に行なわれ、多くのセレブたちも訪れることで知られるイギリス最大級の野外フェス「グラストンベリー・フェスティバル」。2019年は6月26日~30日の日程で開催されることが決定しているが、運営側はここで新たな取り組みを行なう。
グラストンベリーが49年間の歴史で初めて導入する制度は、ペットボトル飲料の販売禁止。グラストンベリー・フェスティバルを訪れた観客にペットボトルに入った飲料を売ることが禁じられるほか、バックステージやケータリング、ドレッシングルームでの提供や販売も禁止されるという。
グラストンベリー・フェスティバルは観客に再利用できるマイ・ボトルの持参を促しており、主催者であるエミリー・イーヴィスは、「今年のフェスで私たちが一緒になって100万本以上のペットボトルの消費を防ぐことができることを楽しみにしています」というコメントを発表。
そのため、すべてのバーで飲み水が無料で提供され、ソフトドリンクなどその他の飲料は缶で発売されるという。
毎年15万人以上の観客が押し寄せるグラストンベリー・フェスティバルでは、2017年だけで約130万本のペットボトルが消費されており、観客が捨てていくゴミ問題が深刻化していた。
イギリスではエリザベス女王が王室施設でのストローやペットボトルを使用禁止にするなど、環境に配慮した取り組みが拡大している。イギリス最大級の野外フェスティバルであるグラストンベリー・フェスティバルの試みが、フェスの新しい常識を作り出すのだろうか。(フロントロウ編集部)