レブロンのような男性が“もっと必要”
米現地時間3月6日、通算得点数で“バスケの神様”マイケル・ジョーダンの3万2,292得点を抜いて、NBA歴代4位に浮上したレブロン・ジェームズが、オスカー女優のオクタヴィア・スペンサーの「給料アップ」の交渉に一役買っていたことを、オクタヴィア本人が米IndieWireのインタビューで明かした。
レブロンがプロデューサーとして名を連ねる、現在制作中のNetflixのオリジナルドラマ『Madam C.J. Walker Project』で、主人公のマダム・C.J.ウォーカーを演じることが決まっているオクタヴィア。その出演交渉の段階で、オクタヴィアが男女不平等な額のギャラを提示されたことを知ったレブロンは、ギャラアップのための交渉に介入。
「『Madam C.J. Walker Project』のギャラの交渉をしている時、(自分だけではらちが明かず)レブロンがあいだに入って代わりに交渉してくれた。(男女の賃金格差なくすには)男性陣にも一緒になって戦ってもらう必要がある」ーオクタヴィア
レブロンの後方支援もあって、平等な賃金を勝ち取ることに成功したオクタヴィアだが、ショービズ界における男女の賃金格差を完全になくすまでの道のりは遠い。
オクタヴィアは、以前、映画『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』で共演した女優のジェシカ・チャステインと、新作コメディ映画で再び共演することになった際、有色人種の女優と白人の女優でギャラにかなり差があることを知ったジェシカが、制作側に直談判してくれたおかげで、元々提示されていた額の5倍のギャラを手にすることに成功している。
そんな彼女の今後の目標は、「(肌の色や人種など関係なく)すべての女性に平等な賃金が支払われるようになること」だそうで、ジェシカやレブロンの協力があってギャラアップを実現させた経験から、まずは格差を知るためにも、共演者と具体的な出演料の額について話し合うことが必要だと説いた。
ちなみに、ドラマ『Madam C.J. Walker Project』は、起業家として大成功を収め、アメリカで史上初めて自力で大富豪になった黒人女性として有名なマダム・C.J.の生涯を描く。(フロントロウ編集部)