3月8日の「国際女性デー(International Woman’s Day)」に合わせ、シンガーのアリアナ・グランデがある1本の動画を公開した。
『Female(女性)』と題された動画の中で、トレードマークのポニーテールをほどき、ヌードカラーのレオタードとレッグウォーマーを身にまとったアリアナが表現しているのは、現代女性にまつわるさまざまな“定義”。
「Empowered(権限がある/パワーに満ち溢れた)」、「Strong(強い)、「Grounded(地に足のついた/安定感がある)」、「Centered(冷静な)」、「Connected(結びつきがある)」、「Free(自由な)」、「Wild(ワイルドな)」、「Playful(遊び心がある)」、「Divine(神聖な)」といった「女性とは何か?」を表すさまざまな形容詞が画面に映し出されるなか、アリアナがカメラに向かって思い思いのポーズや表情を繰り出す、芸術的で官能的な映像となっている。
we made this for the dwt and you’ve been asking for it since happy international women’s day every day to women of every color, shape, size, sexuality, age, religion, trans, cis, and all who identify ! u are everything and i’m proud of u everyday. female by @HANNAHLUXDAVIS pic.twitter.com/pQkNiPSU3d
— Ariana Grande (@ArianaGrande) 2019年3月8日
このビジュアルは、アリアナが2017年に行なった『デンジャラス・ウーマン・ツアー』のステージで演出の一部として放映されていたもの。
ファンたちからは、以前から「ぜひ、一般公開してほしい」と要望が寄せられていたもので、アリアナは、この“女性”をテーマにした動画を国際女性デーを記念したファンへのプレゼントとしてこんなメッセージとともに公開した。
「さまざまな人種、体型、サイズ、セクシャリティ、年齢、宗教の女性やトランスジェンダー、シスジェンダー(※)、すべてのアイデンティティを持つみなさんにハッピー、国際女性デー! あなたは私のすべてであり、毎日あなたを誇りに思っています」
※シスジェンダー(Cisgender)。生まれた時に診断された身体的性別と自分の性同一性が一致し、それに従って生きる人。トランスジェンダーを差別的に扱わないようにするために、非・トランスジェンダーを意味する、このシスジェンダーという言葉が使われるようになった。
アリアナはこの日、「わかってると思うけど、もしすべての種類の女性を祝福しないんだったら、本当の意味で国際女性デーを祝ってるとは言えないからね」、「(女性差別以外の)ほかの差別についてもきちんと認識していないフェミニズムはフェミニズムじゃないから」とツイートするなど、自身のフェミニズムに対する持論も展開。
さらに、アリアナは「国際女性デーを記念して、我々の娘たち(※※)の将来に思いを馳せています。彼女たちが生きる未来が、制限など感じずに大志を抱ける場所でありますように。そして今日は、そんな未来を築くために、尽力している現代の女性たちを祝福します」というバラク・オバマ元米大統領の投稿をリツイート。
※※オバマ元大統領の2人の娘を意味するのではなく、次世代を生きる女性たちという意味。
pls come back https://t.co/TkljWajAzE
— Ariana Grande (@ArianaGrande) 2019年3月8日
フェミニストとして知られるオバマ氏を恋しがり、できることなら、どうか大統領に復帰して欲しいといった様子で「お願い帰って来て」とコメントしていた。(フロントロウ編集部)